第5話:緊急更新からの自問自答


このようなラインが私のもとに届き、リアルの友達2人がエオルゼアを始めることになりそうです。
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さて、自問自答です。
新しく始めるリアルの友達2人を私がいるサーバー――つまりはグングニルサーバーに呼ぶメリットはあるか?


NOだ、絶対にない。
イナゴとかセミとか呼ばれていることがばれるうえに、装備がダサいことまでばれて、ツイッターやブログをやっていることもばれてしまう。
とくに後者は私にとって「誰にも言っていない同人誌活動がばれる」くらい恥ずかしい。

ならば、そういう状況に陥る私を見て楽しもうとしているエオルゼアのフレンドさんのために、リアルの友達2人を招待することが私には出来るか?


NOだ、誰だそいつは、知らん。

なら、ツイッターでもらったアドバイスを参考にして、友達招待システムが活用出来るから友達をグングニルに招くというのはどうだ?
それを使えば相手だけでなく、私にも相応の報酬が約束される。
友達が90日間以上ゲームを続ければ、2人乗り用マウントのグランチョコボも入手可能である。


NOだ、あまり興味がない。
私が身を預けるのはマイチョコボのぺルレ13がいい。
友達には悪いけれど、マイチョコボがけっこうお気に入りなので。

だったら、もう純粋に、友達とエオルゼアでもリアルでも遊べることを幸福と思って2人を招待するのはどうだ?
まるで小学生のように、ゲームの中で無邪気にはしゃげることを考えれば、妙な羞恥なんて気にならないのでは?


NOだ、そんなメンタルは持ち合わせていない。
だいたい一緒に遊ぶことで「誰にも言っていない同人誌活動がばれる」なんて、小学生じゃありえない。
そんな子供がいたら日本の将来はいよいよもって心配になる。

いっそのこと、その同人誌活動――つまりはツイッターやブログのことを先に自分から打ち明けてしまうというのはどうだろう?
こういう事柄は隠そうとするから余計に恥ずかしくなるものかもしれない。
友達を信じ、全てを曝け出してしまえば存外楽になるのではないだろうか?


NOだ、私がこのような下手な文章を書く人間と知られたらどんなことを思われるのか、不安で仕方ない。
それがリアルの友人間で広まるとなれば、ホームセンターに行ってガムテープと練炭を購入しなくてはと思ってしまう。

ダメです、いくら考えても友達2人をグングニルに招待する理由が見当たらない。
得がないとは言わないけれど、その一方で何かを失ってしまう気がします。





でも、そうだ。
私は下手でもここまで書いてきた――自分が歩んだエオルゼアの軌跡を。
良い事も、悪い事も、面白かった事も、悲しかった事も、ありのままに。
それを面白いと言ってくれた人がいて、更新を楽しみにしていると言ってくれた人がいて、あなたのブログが好きですと言ってくれた人がいて。
たくさんの人に支えられて続けてこれたことを、私はとても幸せに思っている。

私は、自分が続けてきたことに胸を張れるだろうか?
文才なんてない、SSの編集も上手くない。
それでもこれが「私の歩んだエオルゼア!」と自慢することが出来るだろうか?
その相手が、リアルの友達であっても。


YESだ。