第30話:イナゴ、絵を描く(前編)

前回のあらすじ。
◆
2016年12月。




去年の12月、FCメンバーのリリさんがクリスマスのアイコンを描いて数人のフレンドさんに配っていました。
羨ましい、私もクリスマスアイコンほしい。

というわけで、本人に直接交渉。
「人に絵を描いてもらうなんて図々しいかも・・・」と思っても、こういうのは言わないと伝わりませんからね。
とりあえず言ってみる、それで駄目だったら素直に諦める。
いわゆる当たって砕けろの精神です。
その結果ですが、なんと「OK」をいただきました。
絵を描くためのSSも撮影され、あとは完成を待つのみ。
わくわくしながら、しかし冷静をよそって待機。
こういうのは決して急かしてはいけませんからね!




いや、2017年になっちゃいましたよ。
もうクリスマスどころの話じゃないですよ。
もしかしなくても、これは遅すぎませんかね。
ということで恐る恐る聞いてみると、

なかったことにされてました!
でも、仕方ない。
リリさんにもいろいろと事情があるに違いありません。
きっと今までリアルが忙しかったのでしょう。
クリスマスは友達とパーティーしたり、ケーキ食べたり、七面鳥食べたり。
年末から年明けにかけては友達と年越し蕎麦食べたり、初詣行ったり、おせち食べたり。
いや、そう思うとだんだん許せない気がしてきた。
おもに嫉妬で。
◆
そうして月日は流れ、今年の11月下旬。
ツイッターにてリリさんと去年のクリスマスアイコンの話になった際、

イナゴ、噛みつく。
すると、

もはや過去の話とばかりに流そうとするリリさん。
しかし、ここで引き下がるわけにはいかない。

再度、噛みつく。
すると、

どうやらパソコンが壊れてリリさん自身のクリスマス用アイコンもないのだそうで。
つまり今の状況は、私のクリスマスアイコンもないけれど、リリさんのクリスマスアイコンもないということ。
しかし、お互いにそれを求めている。
ならば――

取り引きしかありませんよね。
「私も用意するからあなたもー」という交換条件。
その誘いにリリさんは、

あみんのように乗っかったのでした。
◆
ということで、リリさんのアイコンを描くことになった私。
ちなみに私の画力は、

このモデルが、

こうなり、

このモデルが、

こうなるレベル。
まぁ、その、お察しですよ!
FGOの記事でもいろいろと描いていますが、お察しですよ!!
しかしながら上の絵を描いたのは仕事の合間で、使ったのは紙とペンのみです。
つまりなにが言いたいかというと、全力を出せる環境ではなかったということ。
けれど、今回は作業が家で出来ます。
くわえて費やせる時間もたくさんあります。
なら、取り引きを先に口にした以上出すしかありませんよね。
見せてやりますよ、


この画力の本気ってやつを!