第38話:序章 屍人状態で挑む零式

前回のあらすじ。
ナイトをやめて暗黒騎士として頑張っていたことを書きました。
しかしながら最近はMHWをやっているためご無沙汰。
ちなみに少し前にリハビリでレベル50・60ダンジョンルーレットに行ったのですが、死にました。
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私が所属するFC:Lex Aeternaはメンバーで集って何かするということがほぼありません。
他所ではみんなでコンテンツに行ったり、シーズナルイベントをしたりするのかもしれませんが、よそはよそ、うちはうち。
各自自由たれ、されど人に迷惑をかけることなかれ。
それが当FCの方針です。
そんなLex Aeternaのメンバーの大半が参加したコンテンツがありました。
それは、

アイズ・オブ・アレキサンダー(零式)
これは7人の光の戦士と、1匹の光の戦士っぽいイナゴが高難易度コンテンツに挑んだお話です。
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2016年12月某日。
その日、各FCメンバーは来たる決戦に向けて準備をしていました。
ある者は調理品を確認し、ある者は装備を確認し、

私は戦場である零式を解放してるかどうかを確認していました。
もうこの時点で約1名から地雷の匂いがぷんぷんしてますが、まだ始まったばかりですよ、気を引き締めてください。
ちなみに零式とは、レイドコンテンツをさらに難しくしたもののこと。
敵が全体的に強化されていたり、対応しにくいギミックが追加されていたりする、いわゆるハードモードってやつです。
緊張は、もちろんのこと。
しかし、恐怖はありませんでした。
当時の私はノーマルのアレキサンダーを最後までクリアし、毎週素材のために1層から4層を当たり前ように周回。
くわえて当時のアラガントームストーンと交換出来る、聖典装備もほぼコンプリート済み。
さらに、今回のパーティは気心の知れたFCメンバーと、フレンドさんによる構成。
零式とついているとはいえ、今更アレキサンダーの、それも1層とか――「左手だけで勝てるわー」と内心余裕を抱いていました。
ドラゴンボールで例えると、ナッパに毛がはえた程度と思っていたんですね。
そんな私に反して、

万全の構えを整えていくFCメンバー。
その様はまるで大迷宮バハームートに挑んだ時を彷彿させます。
もしかして零式は想像以上にヤバいところなのでは?
そんな不安を持ち始めた私に、メンバーの1人であるキアラさんは言いました。


私はマテリアを装着することが珍しいタイプのプレイヤーです。
理由は様々ですが、1番は装着しなくても装備を整えさえすれば、たいていのダンジョンはクリア出来るから。
もちろん、普通のIDの難易度と、零式の難易度は比べ物にならないことは知っています。
しかし、それが1層目からだとは思っていない私。
だって4層ある内の1層ですよ?
四天王でいえば1番下っ端なわけですよ?
ナッパ相手にスーパーサイヤ人になりますかって話ですよ。
しかし、

このメンバーの準備具合と、マテリア装着を促す先の言葉。
まさか、本当に想像以上にヤバいのでは?
キアラさんを前に、無言で不安を募らさずにはいられません。
そんな私とキアラさんを見ていたリリさんは言いました。

大丈夫です、私が不安で無言になっただけです!
喧嘩とかそういうんじゃないです!
◆
あまりにも不安になった私はイディルシャイアにテレポ。
開始時間前に零式1層の木人を叩いてみることにしました(ギリギリになって初めて木人に挑むあたり、当時の私がいかに零式をなめているかが伺えますね)。
ともあれ、これを余裕で破壊出来れば良いわけです。
そうすれば安心して零式に行けますし、FCのみんなが準備し過ぎってことも分かるわけですからね。
まあ、みんなのそういう石橋を叩いて渡っちゃうところ、嫌いじゃないけどね!!


倒せないんですけど。
えっ、嘘でしょ、今の私って木人すら無理なレベル?
一切攻撃してこない木人すら、無理なレベル!?
この時の絶望感といったら言葉になりません。
木人が倒せないということは、明らかに力不足であるということ。
しかも実戦では相手は動き、攻撃し、ギミックまで仕掛けてくるわけですから、木人戦よりもさらに火力は落ちるわけです。
つまり、どう足掻いても絶望です。
SIREN状態です。
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そんなこんなしていたら時間になったので、パーティを組んでいざ零式天動アレキサンダー1層に出発。
まず我々の前にまず立ち塞がったのは、

ファイナル・ファウスト。
多くの光の戦士から先生と呼ばれるDPSチェッカーのファイナル版です。
見た目に反して名前がかっこいいですね。
ファイナルファンタジーくらいかっこいい。
こうしていよいよ始まった零式の攻略。
はたしてクリア出来るのでしょうか?