第10話:知らない言葉と配慮の心
<これは2015年02月12日に投稿したものを再編集した記事です>

前回のあらすじの前に!
このカテゴリの記事は、私の新生エオルゼアの1ヵ月を再現SSとともに記したものですが、今回より当時実際に撮影したSSが出てきます。
理由としましては、この頃にようやく私がSSの撮影方法を知ったからです。
さらに、当ブログで個人のプレイヤーや団体を紹介する際には、SSとともに名前を表記させていただくことにしました。
もちろん、これまでも個人名などを出させていただいておりますが、すべて許可をとっての掲載です。
こんなプレイヤーさんに会ったよ、それでこんなことがあったよ、という事をこれからもお伝え出来ればと思います。
◆
前回のあらすじ。
「じょびネッツァの方々のたまり場があるのは、ウルダハ!」、という致命的な勘違いをしていたのが原因で不貞寝することになった私。
結局じょびネッツァ養分を摂取できずに出社し、なんとか仕事を終えて帰宅したのは、翌日の朝のことでした。
◆
なんやかんやあって飛行艇解放クエストを無事にクリアした私は、当然の流れでリムサ・ロミンサへと足を運ぶことに。

やっぱり無料なのは初回だけでした!
再び訪れた海の都市、リムサ・ロミンサ。
今度は一撃確殺SS日記のサイトを開きながら、慎重に進んでいくことに。
ウルダハの都市に弄ばれて散々迷子になりましたからね、同じ轍は踏みませんよ!
そうして辿り着いたじょびネッツァのたまり場は、

閑散としていました。
ですよね、平日の午前中ですしね。
夜になればきっと賑わうんだろう、そう思った瞬間、画面に小さな影を発見。
さっそく確認してみると、そのプレイヤーさんの種族はララフェル。
名前は、

アルさんでした。
そして、名前の横に続いていたのは<Giovi>の文字。
ついに、会えたのです。
長い長い
が、当時の私はアルさんを別のアルさんとばっちり勘違い。
挨拶を済ませて名前を聞いた時、
「アルですけど、アジッフーって呼ばれているほうです」
やってしまったと思いました。
しかし、そんな私をアジッフーさんは花火で歓迎してくれました。
すごく安心したのと同時に、緊張がほぐれたのをよく覚えています。
「もっと話を聞いてみたい」、そう思えるくらいに私は落ち着きを取り戻していました。
だからこそ問いかけることができたのです、「アジッフーさんは、今お暇ですか?」、と。
すると返ってきた答えは、「ちょうどシャキりました!」というものでした。
その後、アジッフーさんは私に手を振ると同時に、画面から消えてしまいました。
デジョンでもテレポでもなく、ドラゴンボールの瞬間移動のように。
いっぽうの私は手を振り返す事もできず、

リムサの街並みを眺めながら、初めて耳にした「シャキる」という言葉の意味を考えていたのでした。
◆

シャキる=コンテンツファインダーに登録を行って待機していると、マッチングした時に「シャキーン!」という効果音がなるため、マッチングすることをシャキるというらしいです。
私の推測、全然違いました。
◆
3つの都市を巡れるようになるということは、世界が広がるということ。
世界が広がれば、知らないことに遭遇する機会も増えるということ。
特に新生エオルゼアの世界には、FF未経験者や初心者にとって、理解し難い専門用語がたくさんあります。
エクレアしかり、オデンしかり、タコタンしかり。
けれど、知らない事を恥じるべからずです。
知らなければ、これから知ればいい。
そうして意味が分かったとき、「あぁー、これのことね!」というスッキリ感を味わえるのもまた、新生エオルゼアを始めてみたプレイヤーの特権です。
◆
無事じょびネッツァの方に会えたということで、私はリムサ・ロミンサの都市を改めて歩いてみることにしました。
もちろんこのあと迷子になるわけですが、その様子は割合。
だいたいウルダハと同じ感じになります。
第一層、第二層とか嫌がらせのレベル!
◆
一通りリムサの都市を見てまわった私は、1つの建物の前で足を止めていました。

それがここ、鍛冶師ギルドです。
エオルゼアを始めて、私は弓一筋に生きてきました。
しかし、その過程で幾度となく目にしたのです。


クラフタークラスというものを!
それはモンスターと戦う士ではなく、物を作る師。
そこには戦闘職にはない、創造の魅力があります。
中でも鍛冶師はカンカンと音を立て、職人っぽくてかっこいいというイメージを私は持っていました。
やりたい、私もカンカンしたい。
ならば、

やるしかない、初クラフタークラス!
そんなわけで私は鍛冶師になりました。
エオルゼアの朝も昼も夜も、ひたすらにカンカンです。
自分のやりたい事がやれる、それがゲームの本懐。
私はメインそっちのけで鍛冶師に没頭しました。
◆
そうして時間とともに多くの素材を潰した私は、リアル時間が夜になる頃、再びじょびネッツァのたまり場を訪れようと思いました。
ひょっとしたら、じょびネッツァのマスターであるマイディーさんもいるかもしれない。
「会ってみたいなー」、素直にそう思った反面、「会って話せるのかな?」と悩んだものでした。
「絶対に緊張する」という不安もありましたが、それ以上に「自分のようなプレイヤーさんが他にもいるのでは?」、と思ったのです。
現に一撃確殺SS日記には、そういったプレイヤーさんのことが取り上げられていたことがあります。
さらに、「このブログを見て新生エオルゼアを始めました!」というコメントもいくつか目にしました。
かくいう私もその1人です。
これはもしかしたら、お祭り会場みたくなっているかもしれない。
もちろん、賑やかなのは良い事です。
しかし、来客するプレイヤーの数に応じて、じょびネッツァの方々は分裂できるわけではありません。
会って話してみたい気持ちはわかります。
私もそうでしたから、痛いほど分かります。
けれど、いっきに押しかけては負担になるかもしれない、そんな配慮の心も私達には必要なのかもしれません。

前回の記事で、「いやです。今回会いたいのです」なんて書いていた私が言っても説得力は皆無ですが、そこらへんはあの、ウルダハで迷子になって半ば意地になっていたりしまして、つまりはラウバーンが悪い。
さておき。
たまり場は鍛冶師ギルドの建物から、溺れた海豚亭という所までの道中にあります。
しかし、「忙しそうなら溺れた海豚亭まで直進して今日は落ちよう」、と決めて走り出すのでした。