第48話:ごわすイラスト(中編)

前回のあらすじ。
全力をもって「ごわすイラスト」を描くことになりました。
◆
あ、どうも。
今回の記事を後編にして、リリスさんとアルチさん両方のイラストを公開しようと思っていたイナゴです。
しかしながら先週の更新後に、「無理じゃね?」と薄々思ってはいたんですよ。
自分の技量は誰よりも自分がよく分かってますからね。
そうして金曜日と土曜日にようやくアルチさんの下書きをPCに取り込んで描いていたところ、「マジヤバくね?」と時間的に余裕がないことを改めて感じ、案の定中編となった次第です。
申し訳ございません!!
そういえば、GWは皆さんお楽しみでしたか?
五月に入ってから世間では連休だの、今年は天気が不安定だの、吉Pお誕生日おめでとうだのと賑わっていましたが、今週からは意識を改めていきましょうね。
かくいう私は普通にGWも仕事だったので改めるもなにもなく、吉Pおめでとうと思う一方で亡者のように通勤する次第です。
おめでとうございます。
◆
今回は中編ということで、ダイジェストの1部を記事にしたいと思います。
今週は書くよりも描くだったので、他にネタもないためご了承ください。
さて、前回の記事にてリリスさんの練習絵を載せていましたが、あれ以降あまりにも上手くいかなかったので、気分転換に職場でアルチさんを描くことにしました。
なんたってアルチさんの方が顔を合わせる機会が多いですからね。
ここは親の顔みたくパパっと描いて、モチベーションを回復するとしましょう。

どっちも上手くいかないんですけど。
なんですか、曲者揃いですか。
アルチさんはとくに角が分かんない。
どういう形状なんですかこれは、何形なんですか。
こんな描きにくい角に加えて鱗まであるとか、アウラ族ちょっと盛り過ぎじゃありません?
新参種族のくせに生意気です、もっと顔面謙虚になって。
まぁでも、

これは上手くいった気がする。
ちょっと鱗と尻尾がなくて、腕が細過ぎるけど、それ以外はまんまアルチさんですよ。
よくこんな顔して庭に佇んでますからね。
佇むアルチ、略してタッチですからね。
なにはともあれ、ここまでくればアナログ作業は終わりです。
さっそくパソコンに取り込んで本格的なデジタル作業を始めます!
――と、思っていたんですが。
取り込んだ矢先、リリキングとおかんのイラストを見て、私は気付いてしまいました。
今回は2人ともララフェルじゃないから、この頭身では駄目なのでは?――と。
ここにきてようやく事態の深刻さを理解するイナゴ。
これまでのイラストはララフェル族だったのでSDキャラを描くようにして出来ましたが、今回はその手が使えないため血の気が引いた次第です。
◆
そんなわけで下書きからやり直し。
よもや頭身でひっかかるとは、してやられました。
もっとも気付いたところでちゃんと描けるわけではないので、簡略化する気満々なのですが、それでもララフェルとの区別がつくようにはしていきたいと思います。

まずはお馴染み、描いてみる作業から。
大丈夫、頭身を高くするだけの簡単な作業ですよ。
ようは首を伸ばして、体をスマートにすればいいだけの話。
これから絵を描く人は是非とも覚えておいてくださいね。

そういう安直な考えだと、こういう絵しか描けないってことを。
やばい、なんか怖い。
可愛い顔を描いて誤魔化そうとしたけど、全然補えてない。
もうアウラ族がどうとか言ってる場合じゃないですよこれは。
その後、何度か描いてバランスを調整。
頭は丸く、首は細く少し短く、体は長過ぎずを心掛けた結果、

ようやっと形になってきました。
まだまだアルチさんには遠いですが、もう少し描き続けて下書きが出来れば、パソコンに取り込んで今度こそアナログ作業は終了です。
◆
そんなこんなで下書きが完成した後日、パソコンへと取り込んでデジタル作業を開始。
ちなみにアルチさんのモデルSSは前回の記事にも載せた、

これにしようと思っていたのですが、

本人よりこちらのSSが届きまして。
しかしながらこれ、かなり古いものらしいので、ならばと双方の特徴を合わせたイラストに仕上げることにしました。
具体的に言うと、顔はこちらにあったSSを参考にし、服装は本人から送られてきたSSを参考にするといった感じです。
というわけで、毎度お馴染みSaiを起動。

下書きを修正しつつなぞりながら、徐々にアルチさんへと近づけていきます。
尚、角や鱗は後から別レイヤーで付属させる予定。
今はあくまでも全体図を仕上げることを目指します。

全体が出来たらいよいよ細部。
ちなみに先ほどの頭部分ですが、この時に左右を反転させています。
理由はいろいろありますが、1番は髪の毛の流れている方向を間違えたから。
やはりモデルSSは1つにするべき、イナゴ学んだ。
さておき。
細部の作業に入ったわけなんですが、角難し過ぎです、ほんと何形なの。
別レイヤーでガシガシやってますけど、全然定まりません。
簡略化待ったなしです。

それも出来たらいよいよ色塗り。
着々と範囲を選択し、バケツで流し込む作業。
しかし、ここでまたも大きな問題にぶつかります。
それは、

この部分。
ちょっと見えにくいですが、若干赤い。
「返り血かな?」とも思ったのですが、どうやらこれはメッシュのようです。
そう、アルチさんてばお洒落にメッシュなんか入れてるんです。
私メッシュなんか描いたことないのに、メッシュなんか入れてるんですよ。
エオルゼアで会って、しっかり見て、愕然としましたからね。

さらにその時に、瞳が意外と赤いことも分かりまして。
「若いからって赤目でメッシュなんか入れていいと思ってるわけ?」と大した功績は上げないけれど、説教だけは一人前な上司の心境になりましたからね。
しかしながら、しょうがない。
うちのFCは目の色とか髪色には寛容なところですからね。
そんなわけで、まずは目の色の塗り直し。
その後、メッシュ部分では下書き並みの試行錯誤を行い、

最終的にこんなふうに描くこととなりました。
イメージは的にはそうですね、髪に赤唐辛子を紛れさせる感じですかね。
ちなみにSSを見ると、

髪の左側に赤が集中しているので、そっち側に多く紛れさせました。
あとは毎度のようにSaiからフォトショップにバトンタッチ。
そうして出来たのが、
来週、公開されるわけです。