第14話:やらいでかっ


<これは2015年02月26日に投稿したものを再編集した記事です>
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 前回のあらすじ。

 サスタシャへ行こうという企画に、差し入れを持って行くかたちで参加しようとした私。

 しかし、サスタシャ前にて高レベルの調理師プレイヤーと遭遇してしまい、今の自分に出来ることはないと膝をついたのでした。



 サスタシャ前に自分の居場所はない、そう感じた私はがむしゃらにメインストーリーを進め、猛る焔神イフリートをクリア。

 この時は友達さんと時間があわなかったので、CFで1人登録しての攻略でした。

 しかし、そこまで進んだにも関わらず心にモヤモヤが。

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 原因は分かり切っています、サスタシャ企画のことです。

 自分にも何か出来ることはないかと差し入れを持って行ったものの、あそこにはもう専属のコックさんがいる(※私の思い込みです)。

 悔しいけれど、今の自分に出来る事はなにもない。

 サスタシャを超えてイフリートまで倒したにも関わらず、未だその雰囲気に慣れることが出来ない自分には、







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 サスタシャ支援の直接的なお手伝いなんて、









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 出来るわけが、











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 や、や、









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 やらいでかっ!!!

 差し入れを持って行っただけの私を歓迎してくれた方々がいた、それに応えたい!

 IDに慣れないなら、慣れるように努力しよう。

 サスタシャだけはなんとなく分かる程度まで理解しよう。

 そのためにやるべきことは復習。

 私はさっそくCFを開き、登録を済ませました。



「よろしくお願いします」

 IDのスタート前、CFで集ったプレイヤーさんが口々にそう言う中、

「不慣れですが、よろしくお願いします」

 私だけが少し違う、「よろしくお願いします」を用いていました。

 IDでは初見のプレイヤーがいた場合、開始時に「未攻略のプレイヤーがいます」というような文字が出ます。

 しかし、全員が1度でも攻略したプレイヤーだと何も出ません。

 そうなると先導するプレイヤーさんは、「みんなこのIDは経験済みだから、急ぎ足で行っても大丈夫だろう」と思ってしまうかもしれない。

 私はそれに、「待ってください」と訴えるために、「不慣れですが、よろしくお願いします」という挨拶を用いました。







 ゲームのキャラクターはプレイヤーの精神状態に反応し、発言などを変えたりはしてくれません。

 だからこそ、文字でちゃんと伝える必要があります。

 そうでなければ伝わりません。

 大事なことなので2回言います、文字で発言しなければ伝わりません。

 2つに1つ、伝えるかor伝えないか、なのです。

 こうなると、「自分はチャット苦手だから……」なんてことは言ってられません。

 入力が遅くとも、自分が伝えたいこと、伝えねばならないことは、ちゃんと発言しなければならない。

 そうでないと、もっと迷惑をかけてしまうと思ったのです。

 当時の私がPTの方々にどうしても伝えねばならないと判断したことは、「私はID不慣れです」ということでした。

「復習なのでゆっくり攻略してほしいです」とは恐れ多くて言えないけれど、「不慣れですので、迷惑かけるかもです」ということだけは伝えよう、そう思ったのです。

 もちろん、歓迎されるとは思っていませんでした。

 FF14はギスギスオンラインとしても有名な作品。

「不慣れなら来るな」と言われても仕方ないと思っていました。

 しかし、

「了解ですよー」

「じゃあゆっくり行きますね」

「応援します!」

 返事は、あたたかなものばかりでした。

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 ふと、F.A.T.E後にお辞儀をしていた時のことを思い出します。

 あの時は結果的に挫折してしまったけれど、今回はこんなにもいい人達に出会えた。

 よかった、本当によかった。

 こうして私はサスタシャの復習を始めることが出来ました。

 初見時よりも周囲をよく見て、注意すべきことやギミックの操作に気を配り、IDの雰囲気を少しずつ覚えていきました。



 その日の夜、私はサスタシャ前に向かって走りました。

 復習したとはいえ、ヘマをするかもしれない。

 けれど、今の自分なら頭数要員くらいにはなれる!

 サスタシャを攻略するには4人という人数と、各ロールが必要不可欠。

 熟練の先導者がいようとも、それらが揃わなければ出発することすら叶いません。

 そんな時、数合わせとして使ってもらえればそれでいい。

 モブとかエキストラ的な立ち位置で、ほんの少しでもお手伝いが出来れば満足でした。





 そうして辿り着いたサスタシャ前には、数人の熟練者さんが待機していました。

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 後にサスタシャ村と呼ばれるこの場所ですが、私が行った時はこんな感じで、支援の方々が滞在するだけのイメージしか持てませんでした。

 とはいえ、緊張しないわけがありません。

 目の前にいるのは、自分よりも高レベル且つ、経験を積んできた方々。

 しかし、それでもちゃんと伝えなければならないのです。

 自分が何をしにここにきたのかを告げなければ、「この人は支援の人かな? それともサスタシャ攻略にきた人かな?」と、熟練者さん達を混乱させてしまいます。

「微力ながら、サスタシャ支援のお手伝いに参りました」

 そう言うと1人の熟練者さんが、「そうですか。よろしくお願いします」と返してくれたので、ほっとしたのを覚えています。

 あとは初心者さんが来るまで待機。

 その間、緊張しっぱなしで誰かと会話などは出来ませんでした。

 そうして、静かに時間だけが過ぎていくサスタシャ前。

 そこに1人の初心者さんが訪れました。




「こんばんはー」

 挨拶をして、「サスタシャを攻略したいです!」と話す初心者さん。

 ついにきたか、と深呼吸する私。

 支援側の人数がギリギリということもあり、この時の私は熟練者さんに呼ばれ、初のサスタシャ支援を経験することとなりました。




 その後、私は無事に支援のお手伝いを終えます。

「復習しておいてよかった」という感想を抱くと同時に、「復習時にここは気付けなかった」という反省もありました。

 ID内ではロールによって立ち位置が異なるため、それぞれで見えるもの、気にするべきことが違います。

 熟練者の方はそれを理解したうえでIDの解説を行ってくれました。

 ヘマこそしなかったものの学ぶことは多かった、そんな初支援でした。

 サスタシャをクリアした初心者さんが、「ありがとうございました!」と言っていましたが、とんでもない。

 お礼を言いたいのはこちらのほうでした。

 学ばせてもらったのは私のほうでした。

「こちらこそ、ありがとうございました」

 別れを告げて去っていく初心者さんを見送ってから、私もサスタシャ前を後にしました。

 明日も誰かの役に立てるかな、と少しの自信と期待を胸に。

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