第16話:サスタシャ村の思い出(別ロール編)


<これは2015年03月04日に投稿したものを再編集した記事です>
h49583oe.jpg

 前回のあらすじ。

 サスタシャ前に行くようになった私は、そこでいろいろな人々と出会い、少しずつ変わっていくのでした。



 多くの方が集い、賑わうサスタシャ前。

 しかし、時間帯によっては人が集まりにくいこともありました。

 そんな時に発生していたのが、支援側のロール不足。

 サスタシャ攻略にはTANK1名、DPS2名、HEALER1名のパーティが必須。

 もしも訪れた初心者さんが1人で、ロールがDPSに該当するものであったならば、支援側はTANK1名、DPS1名、HEALER1名の計3名がいなければなりません。

 しかし、集まっている人が少ないと、「今のここにはHEALERのプレイヤーがいない! これじゃあ出発できない!」という状況が発生していたのです。

 私はこのロール不足で、「TANKのプレイヤーがいない!」という事態によく遭遇しました。

 TANKはパーティの1番槍となって敵の注意を引きつけ、仲間を守るのがおもな役目。

 とはいえ、猪突猛進ではいけません。

 どの敵をどう引きつけるか、どの攻撃は回避すべきかなどを考えながら、常にモンスターの視線を釘付けにせなばなりません。

 また、TANKはパーティ内でも防御力が高いので、ちょっとやそっとの攻撃では力尽きませんが、他のロールはそうではないため、TANKがちゃんと機能しないと全滅することもあります。

 それゆえ責任重大と考え、手を出せない人が多いのかもしれません。

 しかしこの時、サスタシャ前のTANK不足に対し、行動を起こしたプレイヤーが2人いました。

r284750-00.png

 1人目はクールビューティーなミコッテのラキさん。

 TANKのロールにつくため、剣術士になることを決意されます。

 そして2人目は、

o08731-11.jpg

 私です。

 サスタシャに来る前なら、見て見ぬ振りをしたに違いありません。

 けれど、この時の私は多くのプレイヤーさんと出会いって本当に救われました。

 私も誰かを少しでも救いたい!

 こうして私も、TANKのロールが割り当てられる剣術士になることを決めたのでした。



 ウルダハの街で剣を取り、装備を揃えて始まった剣術士。

 といっても、初期レベルではサスタシャの攻略に行けないので、まずはTANKの動きにも慣れるため修行です。

 その時に学んだのが、ターゲットマーカーでした。

 ターゲットマーカーとは指定したものに対してマークをつける事が出来るシステムで、

n2084r294o.jpg

 このように、敵に番号をつけたりして使用することが多いです。

 どの敵から倒すのかをマーカーによって示すことができるため、非常に便利。

 このマーカーと剣術士としての動きを身につけるため、私はひたすらにモンスターを狩りました。

19a139--4.jpg

 途中、同じく剣術士の腕を磨いていたラキさんを見かけることもあり、そのたびにサスタシャ前で合流出来るのが楽しみでした。



修行の末、サスタシャ攻略に相応しいレベルとなった私達は、来たるべき時のために待機していました。

そして、ついに募集の声が響きます。


「TANK1名、誰かいませんかー?」


 その時、私とラキさんは、

「ラキさん、出番です!」

「イフさん、いってらっしゃい」

 互いの名前を同時に発言したのでした。

 周囲からどう見えたかは分かりませんが、私はお互いの努力を称え、出番を譲りあったみたいな感じがして嬉しかったです。

 その後話した結果、今回は私が支援に行くこととなりました。

 ダンジョンはサスタシャだけど、ロールは初めて経験するTANK。

 いうなればこれは初陣――思わず胃液が泡立ちます。

「合戦じゃ、サスタシャ合戦じゃ! 大将首とるでよ、お腹痛い!」みたいなテンションです(意味不明)。


 そうして始まった初のTANKでの支援。

 ダンジョンの解説はじょびネッツアのマイディーさんが担ってくれました。

 マイディーさんは攻略を始める前に、ダンジョンでの注意事項を初心者さんにいくつか説明。

 その中に、「ダンジョン内では基本TANKの前に出ないこと」というものがありました。

 それを聞いた瞬間、私は「ん?」と漏らします。

「TANKより前に出ないで」と言われたからには、パーティ内の誰もが私より前に出ることはありません。

 じゃあ、いったい誰がボスまでの道を把握して歩き、皆を連れて行くのか?

 信じ難いことに、当時の私はそんなことを疑問に思ったのです。

 そして、これまでのサスタシャ支援を思い出し、すぐに答えへと辿り着きます。

「あっ、TANKである自分だ!」と。

 ちなみに私には、ゲームだとウルダハとリムサ・ロミンサで迷子になった経験があり、リアルだと大阪駅と東京駅から出られなくなった経験があります。

 自他共に認める、生粋の方向音痴です。

 そんな私がまさか、パーティの皆を引き連れてダンジョン内を進むことになろうとは!

「右手をご覧ください、これが薬指です」くらいのガイドしか出来ない私が!

 マーカーや動きを理解するために修行を重ねている場合じゃなかった。

 なによりも先に、サスタシャ内部の地図を頭に叩き込むべきだった!

 そんな後悔を今さらしても、時すでに遅しです。

 ならばと、当時の私はポジティブな思考へと走りました。


 落ち着け、イフ・ベゲーグヌング。

 こういう時、あわてたほうが負けなのよね。

 ダンジョンといってもサスタシャだよ? 今まで弓術士として参加し、DPSの立ち位置で何度も来ているサスタシャ。

 もしかしたら道くらい、指が覚えているかもしれない。

 いや、そうに決まっている!









マイディーさん「イフさん、そっちは来た道です」









 まだです、まだ挫けません。

 当時の私はまだ折れませんでした。

 でもあの、だいぶ、きてます。

 お、おちけつ、おちけつだよ! なにを緊張することがある私!

 あのサスタシャだよ? 幾度となく訪れ、ボスを皆で倒してきたサスタシャだよ?

 そうとも、よく周りの風景を見て進めばすぐにボス前だよ、間違いない。

 さぁ、行きますよ! DPSさん、HEALERさん!







マイディーさん「イフさーん、そっちじゃないです! 戻ってー!」







 そうして、本気で迷子になる私。

 駄目だ、飲み込まれる! このサスタシャというダンジョンそのものに飲み込まれる!

 よく考えたらここは天然の要害! 迷えば2度と外には出られない!

 これが、これが、サスタシャ侵食洞の真の恐ろしさ!











 あの時、私とご一緒した方々すいませんでした。

 はじめに、「道はちょっと自信ないです」って言えばよかったのに、変に行けると思った結果、時間ギリギリになってしまいました。

 しかもTANKとしての活躍もイマイチで、敵の攻撃が私に集中せず、かなり不安にさせたかと思います。

 一応クリアは出来たものの、私の初TANKは本当にこんな感じで、相変わらず反省点の多いものでした。

 しかしながら、「もうTANKなんてやらないんだから!」とはならず、その後何度かTANKでの支援を私は行います。

 はじめての時にたくさん失敗して、悪いところが見えて、どうしたらいいかが分かったからです。

 また、いろいろとアドバイスもいただきました。

 失敗したからと言って、落ち込むことなかれです。

 その経験は必ずプラスになります。

 たとえば、TANKを経験したおかげで私は、弓術士のロールであるDPSに戻った際、TANKが今なにをしているのかという事に気付けるようになりました。

 このタイミングで攻撃されると困るかもしれない、この敵は誘導したいっぽいからちょっと待とう、というのがなんとなくですが分かるのです。


 1つのものを極めていくプレイも楽しいですが、こういう経験もなかなかに面白いので、たまには寄り道もいいと思います。

 いつもの視点では見えない、新たな事柄に気付けるやもしれません。

| 私が歩んだエオルゼアのそれからホーム |

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

▲TOPへ