第4話:MHWIへの備え(前編)

前回のあらすじ。
みんなもミラプリの際は気をつけようね、イナゴとの約束だよ!
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今回はエオルゼアではなく、モンスターハンターワールド:アイスボーンがメイン。
といってもゲームの内容は皆無、なぜならこれはアイスボーン発売前の出来事。
新たな地での狩猟解禁に備え、再びあの料理に挑戦した時のお話だからです。
なのでハンターである方はもちろん、ハンターでない方も楽しめるそんな記事となっております。
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去年のとある水曜日、私はモンスターハンターワールド発売に備えて、携帯食料をリアルに作るという記事を更新。
当時の記事はこちら→http://1merecord.blog.fc2.com/blog-entry-144.html

燻製器を自作し、

食材の下ごしらえをし、

見事、携帯食料を模したチキンの燻製を完成させました。
しかし、発売日まで待てなかった私は、

翌日、七輪を用いてその全てを完食。
狩猟開始前に備蓄を食べ尽くすという、ハンターにあるまじき行為に及んでしまうのでした。

あれから月日は流れ、モンスターハンターワールドに初の拡張パッケージである「アイスボーン」の発売が決定。

新たなモンスター、新たなフィールド、新たなシステムを盛り込んで広がった狩猟世界。
これには全てのハンター達が歓喜したことでしょう。
かくいう私もその内の1人、これは再び備蓄作成待ったなし。
今度は失敗しない!
しかも、去年より凄いものを作ってみせる!!
そんな意気込みを胸に迎えた9月のある日、私は再び燻製を作る準備を始めました。
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というわけで、アイスボーンに備えてチキンの燻製を作りたいと思います。
しかも、前回よりも凄いやつを。
モンハンがアイスボーンでパワーアップするのなら、こちらの燻製もそれに合わせてパワーアップです。
そう、言うなれば今回の燻製は――ドスチキンの燻製!
名前からして強敵、間違いない。

さっそく強敵の鶏肉に登場してもらおうと思ったのですが、ここで悲しいお知らせです。
なんと去年使った自作燻製器、燻製後に手入れをしていなかったせいで中が酷いことになっており、

とても使用出来る状態にありませんでした!!
思えば燻製なんて1年に1、2回しかしないし、完成したら完成したで燻製器そっちのけで七輪を用意してました。
幼少の頃から後片付けが苦手だったイナゴ、歳を重ねてもこういうところはまったく成長していない。
でもドスチキンの燻製は作りたい、大人になれない僕らのワガママを1つ聞いてくれの心境。
くっ・・・私はどうしたらいい、受付嬢はなにも教えてくれない。

いや、あの受付嬢はいつだって何の役にも立たない。
自らトラブルを引っ張ってきて、それの尻拭いをこっちがするみたいなことが多いし。
ということで自分で考えた結果、

燻製器を新たに作っていこうと思います。
ちなみに、

お亡くなりになった燻製器1号の開発コンセプトはざっくり言うと、「初心者でも低コストで作れる燻製器」でした。
今回はその2号、つまりは改良型なので「初心者でもさらに低コストで作れる燻製器」にしようと思います。
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そうと決まればさっそく買出し。
まず訪れたのは近所のスーパー、ここで無料の素材を手に入れます。
それがこちら、

ダンボール!
そう、燻製器2号はダンボール製!!
1号はアルミパネルを組み合わせて作っていましたが、今回はさらなる低コストを目指してこちらを使います。
ちなみにサイズは出来るだけ大きいもので、破れたりしていないものを選びましょう。
枚数は3枚、不安なら4枚あってもいいと思います。

スーパーでダンボールを入手したら次は100円ショップ。
そこで購入するのはガムテープ、カッター、ニッパー、焼き網、アルミワイヤー、洗濯ネット、水切り板。
もっとも家にある物は買わなくていいので、私の場合は焼き網だけ購入。
この時点で燻製器2号の素材は揃ったのに、出費は驚きの108円(増税前)。
さらなる低コスト化を目指す燻製器2号は伊達じゃない。
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素材が揃ったらいよいよ作成。
とはいえ、要点さえ分かっていれば難しいことはありません。
燻製器において大事なこと、それは――

これです、たったこれだけです。
他にも火が消えないようにするとか、中の温度を確認しながらやるとか、注意点はいろいろあるんですが、そんな細かいことはイナゴの燻製器には必要ない。
トラブルは後手解決、オプションはつけず素の性能で勝負というスタイル。
面倒臭いとかそういうのではない、そういうのではない。

まず用意するのは入手した中で1番大きいダンボール。
これが燻製器のベースとなります。
そのため、カッターで切ったりするのはなし。
どうでもいいんですが、燻製肉を作るのにホウレン草の箱を使うところに背徳感がありますね。
心なしかホウレン草のイラストが、ちゃんと野菜も食べるよう説得してきているように見えます。


狩猟に必要なのは圧倒的なパワー。
それを補えるのは美味い肉のみ。
「野菜はキャンプで光合成でもしてるんだな、怪我するぜ!?」といった感じ。
こういうことを考えながらの工作、楽しくなって参りました。

次に用意するのは2枚目のダンボールこと、マルちゃんソース焼きそば。
これを適当な長さに切り、先ほどのホウレン草の箱の、

こういう開いている部分にガムテープで貼り付けていきます。
こうすることでダンボールを強化。
食材を中で吊るしても、その重さで崩れたりしないようにします。
さらに煙漏れ防止も出来るので一石二鳥。

ただし、赤矢印で示した丸穴は塞がない。
この部分は大事な空気穴&食材を吊るすための棒を設置するのに使うため、手出し無用です。
ただし、丸穴がないダンボールだった場合は逆に穴を開けてくださいね。
ガムテープの張り方が汚いのはイナゴクオリティーなので堪忍してつかぁさい。
そうして作業を進め、1枚のダンボールでは強化し切れないと判断したなら、

3枚目のダンボールの出番。
美濃屋のあられも巻き込む燻製器作成、わびさびなんて知らない、もうどうにも止まらない。
とはいえ、だいたいの強化は2枚目のダンボールで終わると思うので、3枚目の主な役割は中の棒と、上部を塞ぐ蓋となります。
これも作り方は簡単。
中の棒はダンボールを巻き、それをガムテープで補強すればOK。

こんな感じ。
汚くてもいいんですよ、棒としての役目さえ果たせれば!
次の作業で新たに登場するのが、100円ショップで購入したニッパー、アルミワイヤー、焼き網。
まずはニッパーでアルミワイヤーを4本、出来るだけ長さを揃えて切断(本当に出来るだけでいいです)。
それを焼き網の4箇所に取り付け、中の棒に吊り下げれるようにすれば、

食材を置く台の出来上がり。
最後に3枚目のダンボールの余りを蓋にして、

燻製器2号、完成!!!
ホウレン草、ソース焼きそば、あられの3つの力と、100円ショップ商品の魂が篭った一品。
この新兵器で次回、ドスチキンの燻製に挑みます。