第14話:最後に逃げたという証明の続き

前回のあらすじ。
鍋パリベンジ始めましたが、火が消えました。
◆

どうやら私の薪のくべかたが悪かったようです。
小さい炎に対して大きい木を入れすぎてしまった模様。
新卒の社会人にいきなり大仕事を投げるような上司プレイしてしまいました、反省。
何事においても順番は大事、はっきりわかんだね。

そんなわけで立て直し。
まぁね、田舎者たるもの1度消えた火を復活させるくらい鍋飯前ですよ。
プロになれば畑一面を炎で包み込む最高位魔法「ヤキハタ・ノウギョウ」も使えますしね。
都会の人はコンロとか使っててこういうスキルに疎いんですよね。
焼き肉でちょっと火があがるだけで大慌てしちゃうもの、見てられないもの(嫉妬)。
さて、鍋からコトコトといい音がしてきました。
午後4時前から始めた鍋パ、その記念すべき第一陣の仕上がり、はたしてリベンジに相応しい出来でしょうか・・・

相応しい!!!
前回の鍋とは比べものにならないほど美味しそう!!


前回のは控えめにいって近所の沼でしたが、今回は文化遺産に登録出来そうな池のように美しい。
そう、私が作りたかったのはこれだよ、こういうのだよ。

見てください、淡い赤色の中に浮かぶ食材達の活き活きとした表情を。
これは画面越しでも美味しいのが分かるレベルだと思いますが、私はこれを冬の外で食べてますからね。
寒い中で食べるあったかキムチ鍋ですよ、最高のロケーション+最高の料理ですよ。

すべての食材がキムチのスープと仲良く手をつないでいるのを舌で感じます。
言うなれば口内で日韓和平交渉成立です。
前回の鍋は韓国側がいきなり「ファッ〇ュー!!」って言って殴りつけてきた後に、「ごめんね?」って囁くタイプの味でしたが、今回は最初からお互いにハグしてる平和な味。

幸せですね!!
こんな美味しいものをお腹いっぱい、しかも独り占め出来るとはなんという贅沢。
ぼっちでも構わない、この幸せは孤独じゃないと得られないのだから。


◆
えー・・・、ということでですね、

最悪のタイミングで最高の物が届きました。
待ちに待った新しいパソコン、予定日の1月10日よりも随分早い到着でございます。
じつは前回の更新の時にはすでに、これが手元にありました。
それくらいに早い到着だったわけです。
でもブログではあたかもないように見せかけ、エオルゼア記事ではなく鍋リベンジを書いた――そういう背景もあって前回のタイトルは「最後に逃げたという証明」となっております。
深いでしょう? いつもこのくらい考えてタイトルを決めてるんですよ、嘘ですよ。
本当に申し訳ありませんでした!!!
さておき。
どうやらDELLさん、正月にも関わらず発送を頑張ってくれた様子。
でも、あの、タイミングが悪かったせいで微妙に嬉しくない。

なんて言えばいいのかな。
今日は自堕落に生きると決断し、朝シャンもせず寝巻で寝っ転がりながらポテチを片手にゲームして、お昼にカップラーメン食べてスープの中にご飯をぶち込んだ瞬間に恋人がやってきた感じ。
「来ちゃった・・・w」じゃないから。
そういうのは一言LINE欲しいから。
◆

というわけで、パソコンそっちのけで鍋パ再開。
恋人が遊びにきたにも関わらずラーメンスープご飯を貪り、ゲームを再開するクズみたいな心境。
いや、でも仕方ない。
こっちは火を扱ってるうえに、食材がまだ残ってるから。
だいぶ暗くなってきて撮影が困難になってきましたが、やれるところまでやりたい所存。

暗い!!!
焚火の火で照らしましたが、スープの色が写らなくてもう限界。
こちらは「牡蠣と野菜のキムチ鍋」ですが、牡蠣が沈んでてヘルシーさ増し増し状態。
東京ディズニーシーの写真なのに海もミッキーも映ってない感じ。
当然ながら味は美味しいんですが、それを写真で伝えることが出来ません。
このあと最後に「豚肉と野菜のキムチ鍋」をフラッシュ機能を使って撮影したのですが、

逆に光過ぎてキムチ要素皆無。
しかも豚肉が沈んでるからまたもヘルシーさ増し増し状態。
結局美味しそうに撮影出来たのは1枚目の「鶏肉と野菜のキムチ鍋」のみとなりました。
あれ、これリベンジ成功してます?
◆

あのままでは終われない、ということでリベンジのリベンジ。
この日のために鍋の汁は冷蔵庫に保存しておきました。
野菜と牡蠣と鶏肉と豚肉のダシが出た一級品のスープ、無駄にはしませんとも。
ただ、土鍋に入れたままで3日間冷蔵庫に放置したので、ちょっと危ないかもしれない。
グーグルで調べたところ、鍋の残り汁は冷蔵庫保存で2、3日が限界らしいです。

ギリギリを攻めてやろうじゃないですか!!
食べ物は腐る前が1番美味しいって昔から言われてますし。
今回は残り汁を使ってラーメンを作っていきます。
前回の鍋パでも同じことをしましたが、本日のラーメンは麺が違いますよ麺が。
それがこちら、

ちびまる子ちゃんのやつ!
なんとこの麺、下茹でせずにそのまま鍋に入れて出来るというもの。
これは画期的、袋のお母さんも言ってますが、簡単便利で助かります。
さらにトッピングとして、

煮込みすじ肉を用意!
こちらトロトロになるまで煮込まれた、とある店の自慢の一品。
本当は焼豚が欲しかったんですけど、今日はないって言われました、仕方ない。
あと刻みネギとマイタケもありますが、撮影忘れたので割愛。
◆

さて、鍋のほうがいい感じに煮立ってきました。
まずはここに煮込みすじ肉を投下。
もとからトロトロですが、さらにトロトロにしていきます。
そうしてしばらく煮込んで引き上げた姿がこちら、

いい感じ!!
すじ肉を取り除いた鍋に続くはラーメンとマイタケ。
前回は入れた麺が沈まずに反抗期を疑いましたが、ちびまる子ちゃんの麺は即沈みしてくれました。
素直でいい子ですね、サッポロで1番になって調子に乗ってる輩とは違います。
3分ほど煮たら器に移してトッピングの品々を乗せれば、

完成!!!
どうですか、これまでのリベンジ失敗を覆すほどの出来栄え。
最後の最後で完璧に仕上げる、終わりよければ全て良し。
ちょっと彩に欠けますが、茶色い料理は若さの証だから。
それでは、いただきます!!

やっぱりダシが違いますよ、ダシが。
それが素直な麺と、煮込まれたすじ肉によく絡んでいます。
たまに不意をついてくるネギとエリンギが良いアクセント。
常々思いますが、鍋の〆はやっぱりラーメンですよ。

美味しかった、これはもうリベンジ成功と言わざるを得ない。
ちなみに、あれだけダシを誉めましたが、スープは飲み干しておりません。
作る料理は若くても、私の体はもう若くないんです、分かってください。
ともあれ、今回の鍋パは満点且つ、七輪も薪ストーブに進化出来たので大成功でした。
皆さんも機会があればこの冬、外鍋など如何でしょうか。
当然やる際は寒さ対策と火の対策を万全に、イナゴとの約束ですよ。