第21話:雪国での再会
<これは2015年03月21日に投稿したものを再編集した記事です>

前回のあらすじ。
完全与作状態だった私はしかし、I Dへのお誘いをきっかけに再び冒険者として歩み出したのでした。
◆
見知った土地で与作をしていたため、私には未踏の地が数多く残っていました。
ここは一つ、新しいI Dを解放する傍ら、その地を堪能しようなどと考えます。
そこにはまだ見ぬ風景とともに、まだ見ぬモンスターがいるに違いありません。
しかし、臆すことはありませんでした。
当時の私のレベルはサスタシャ村で鍛えあげられ、かなり高かったのです。
それはもう、メインストーリーの適正レベルを軽く凌ぐほどに。
RPGの世界において、レベルとは純粋な戦闘力。
高い=強い=もう何も怖くないといった図式が私の中にはありました。
◆
そんなこんなで辿り着いた未踏の地は、エオルゼアの雪国ことクルザス。
今までのフィールドとは異なり、白一色に染められた世界は幻想的ではありますが、

同時にモンスター達のレベルも高めです。
それでも自分と同じくらいのレベルであったため、まったく物怖じしない私。
そんな中、ちょうどなタイミングでFATEが発生します。

はじめての土地で味わう、はじめてのF.A.T.E。
もちろん、やらないわけがありません。

グリダニア&サスタシャ村出身の冒険者、If Begegnungが戦い方を教えてやるです。
なぁに、心配することはない、手加減しますし。
それに、こう見えても私は吟遊詩人ですからね。
歌ってあげますよ、お前の黄泉路へのレクイエムをな!!




◆

な、なんで負けたし。
そんな疑問で頭がいっぱいの私。
レベルはあがっている、新しいスキルも覚えている。
いったいなにが足りなかったのか、普段使わない脳をフル回転させて敗因を考えます。
そうして、気付いたのです。
自分の戦闘用の装備が、サスタシャ村の頃からあまり変わっていないということに。
RPGにおいて武器や防具を揃えるのは常識中の常識。
与作期間が予想以上に長かったためか、そんなことを忘れていました。
初心、忘れることなかれ。
それに気付いた私はさっそくマーケットで買い物を開始。

そうして私の戦闘装備は、

こんな感じになるのでした。
合計を1万ギルくらいにおさめるため、少しレベルの低い装備とか混ぜていますが、大丈夫です、問題ないです。
◆

武器を新調し、装備を整えた私は再びクルザスへ。
今度こそあのF.A.T.Eを達成するためにっ!
怨敵ガビアルを雪原の地に転がすためにっ!!
しかし、そう都合よく同じものが発生しているはずもなく、私は別のF.A.T.Eで憂さ晴らしをすることに。
分かっていましたが、やはりレベルに見合った装備は違います。
攻撃力、防御力、どれをとってもモンスターに引けを取りません。
やれる、今の私ならやれる!
そう思っていたその時、私の背後から颯爽と複数の冒険者が現われ、加勢してくれました。
ふと、序盤で体験したクルピラのF.A.T.Eを思い出します。

あの時は加勢してくれた冒険者に助けられるばかりだった私。
けれど、この時は違います。
私はもう、皆さんと一緒に戦えるくらいになっていたのです。

やりましょう、みんなで!
参加する理由は異なれど、達成したいという心は同じ。
ならば共闘を楽しまないのは損というもの。
そんな中で私は、フレンド登録されているプレイヤーさんを発見して内心喜びます。
サスタシャ村で出会った方との偶然の再会だったからです。
F.A.T.E終了後、私とフレンドさんは軽くエモーションを交わしました。
それは奇しくも私が序盤にチャレンジした、「F.A.T.E後のエモーションでフレンドを作る」の理想図。

あそこで出会った方と、今そういう事が出来る関係にある、なんとも感慨深いものでした。
そんな中、フレンド登録されていないプレイヤーさんが、私にお辞儀のエモーションをしていました。
いったい誰が? そう思って見てみると、

そこにいたのは、じょびネッツァのルコチーさんでした。
ルコチーさんとはサスタシャ村で何度か会っていましたが、いずれもフレンド申請を送る前に別れてしまっていました。
まさか、クルザスで再会できるなんて。
この機会を逃す手はありません!
「今度こそルコチーさんにフレンドを!」そうなるはずだったのですが。
この時の私はルコチーさんが自分の名前を覚えていてくれて、エモーションをしてくれたことが嬉しくて、もはやそれどころではありませんでした。
結果、その時の機会も逃します。
もちろん「次会った時には!」と思いましたが、その後も何度か機会を逃す私。
ルコチーさん、すいませんでした!
◆
さて、1人の初心者プレイヤーの1ヶ月を再現SSとともに紹介してきた当サイト。
その記録も、いよいよ大詰めです。
次回、【私が歩んだエオルゼアの1ヵ月】最終回。

※上記の画像と本編は関係ありません。