第26話:荒れながらもやりきったお絵描き

前回のあらすじ。
髪、髪飾り、耳、輪郭、首まで終わりました(線画)。
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顔か体で迷った挙句、体からいくことにしました。
顔は描いてて楽しいですからね、楽しみは後にとっておくってやつです。
余談ですが私は絵の表情を描く際に、自分もその表情になるタイプの虫です。

頭部に比べて超描きやすい体。
ララフェルは丸くていいですね。
ミコッテとかヒューランだとバストの膨らみとか、ウェストのくびれとか、いろいろ気を使うところがありますけども。
絵の世界では「ナイスバディの女優を描くより、メタボのおっさんを描くほうが簡単である」という話をたまに耳にしますが、なるほどって感じ。

外周が描けたら内部の装飾の描き込み。
デザイン的にわりとシンプルな服装だったので助かった次第。
これがもし鎧とかだったら、凄い簡略化してます。
たぶん5歳児が段ボールで作った鎧みたいになってますね。
肩部分にAmazonとか書いてあるはず。

装飾まで描けたら次は手とブルマの入っている袋。
この時は「ビニール袋にブルマが入ってる」という設定だったので、ララフェルブルマまで描く予定でいました。
しかし、「エオルゼアにビニール袋はあるのか?」という疑問に至ったため、紙袋に変更しております。
ちなみに「ララフェルブルマを直持ちしてるモルトさん」も考えたのですが、握られているララフェルブルマを描くのは相当に難しいと感じたため断念。
◆

体が完成したので今度は顔。
描いていくのは目、眉毛、鼻、口、頬のチョウチョですね。
ラフでは片目がただの丸になったり、頬の蝶々を忘れたりしてましたが、今回はそうはいかない。

あの時は全身を描いたため集中力が持ちませんでしたが、顔だけに集中出来る今ならば――

わりと上手く描ける!
やった、やりました。
これは自己採点するなら、100点満点中1000点の出来です。
この形を崩すことなく完成させれば、顔だけはいいララフェルが仕上がることでしょう。
言うまでもないですが、他の部分の出来は知りません。
◆
頬のチョウチョまで無事に描けたので、ここからは色塗り作業。
これも上から、つまりは髪から塗っていきます。

やり方はお馴染み、範囲選択からのバケツでバッシャー。
どうせ最後はフォトショを使って調整するので、Saiの色塗りはわりと適当です。

色を塗った後は、関西風(こんなもんちゃうかなぁ)影付け。
こんなのでもやるとやらないでは出来に差が出る、はず。
例えるなら、料理の最後に散らすパセリ的なあれに似てます。
いやぁ、順調ですね。
これは今回は荒れずにいけそうですね。
なんたって荒れる要素がないですもんね。

あったわ。
髪の毛だわ、また髪の毛に荒れる要素あったわ。
細かいですが毛先にメッシュが入ってますね。

え、ちょっとこれ、どういうメッシュの入り方?
これ回転して入ってるの?
ちょっとやめてよ、アルチさんやマエルさんの時に使った「万願寺唐辛子型メッシュ挿入法」が通じないんですけど。
というわけで、

終わったと思った頭部で再度苦戦。

色の入れ方が分からず、予想外の足止めを喰らいます。
そういえば上記の2人もそうですが、最近メッシュ入れてる人多くない?
なに、光の戦士はメッシュを入れるとDPSでも上がんの?
そんなわけないから、騙されてるから!
剃り込み入れれば腕力が上がると思ってるヤンキーと発想が同じでモコ草生えるわ、バカが!!

ていうか本当になにこのメッシュ!!
おのれ、超える力で頭のお洒落度超えてんじゃないですよ(依頼主を待たせているうえに半ギレする素人絵描きの鏡③)。

イナゴ分かりました。
妙に馴染ませようとするから駄目だったんです。
このメッシュは、入り方と色が違うことさえ分かればそれでいい。
つまりは、

こういう感じ。
「万願寺唐辛子型メッシュ挿入法」ではなく、「雷光型メッシュ挿入法」だったわけですね。
◆

Saiでの作業が終了し、ここからはフォトショの作業。
まずは、

線画の色を茶色に変更し、全体的にやわらかな雰囲気を持たせていきます。
「はじめからSaiで茶色を使えよ!」とツッコミたくなる方もいると思いますが、茶色と一言で言っても種類がいっぱいありまして。
その時のイラストに合うものを最初から選べるような技量が私にはないので、こうして終盤に色変更を行ってる次第です。

線画の色変更が終わったあとは各部分の色を微調整しつつ、頬にチークなど。
さらに、

紙袋の文字やマークも入れております。
◆

モルトさん自体は完成したので、次は背景作り。
モルトさんの髪色に合わせて全体はピンクに、けれど柔らかな感じに仕上げたいところ。
あとはそうですね、街中で出会った感じにしたいので大きな建造物とか入れたいですね。
というわけで、

商店街の入り口の門みたいなやつを作成。
はじめはビル街みたいなのを作っていましたが、背景の主張が激しくなると思い変更しました。
これにピンクと、柔らか要素のイエローを組み合わせて、

背景の完成。
ちょっと門が霞んでいますが、それもまた味。
どうせメインのモルトさんを置けば目立つことはないでしょうしね。
あとは門の必要性に疑問を感じる前に、モルトさんらしいセリフを添えればイラストの完成。
というわけで、注文から大変長らくお待たせしました。
こちらが、イナゴ作のモルトさんになります。

如何でしょうか!!
当初の予定通り「ララフェルブルマを勧めるモルトさん」です。
苦労した点は多々ありましたが、久々のお絵描き楽しくやらせてもらいました。
ちなみに、

セリフなしのアイコン適応型も用意済み。
モルトさん、これで許してつかぁさい!!