第36話:オフ会参加録⑥「ひとりでできるもん」

前回のあらすじ。
名札の量産態勢が完成。
しかし、それ以外の準備を怠っていたことに気付き、慌てて深夜バスの予約を開始しました。
◆
前回なんやかんやありましたが、

別の深夜バスのチケットを無事にゲットしました!
しかし、逆をいえば今はそれだけ。
早く他のものも準備せねばリアルやばたにえん。
というわけで、

次はホテルを予約することに。
ちなみに、

今回のオフ会の会場は「プロント イルバール マークイズ みなとみらい店」という所。
そのため、出来れば宿はこの近辺にしたいところですが、じつはここFINAL FANTASY XIV ORCHESTRA CONCERT 2019の開催会場である、パシフィコ横浜国立大ホールの近くでもありまして。
つまり何が言いたいかというと、ここ一帯は多くの光の戦士が宿を予約するであろう激戦地なわけです。
とはいえ、負けるわけにはいかない。
私はFINAL FANTASY XIV ORCHESTRA CONCERT 2019に参加こそしませんが、それでも横浜に一生の思い出を作りに行こうとしている光の戦士。
目的は違えど、譲れないものは同じ。



戦うまでもなくポツダム宣言しそう。
横浜のホテル、お値段高過ぎでは?
横浜のホテルっていうか、みなとみらいのホテル高過ぎでは?
下手したら京都から横浜までの新幹線の往復料金より高い。
なんですか、みなとみらいって土地はそんなに偉いんですか。
ちょっと海に近いからって調子に乗って。
山と畑しか見たことがない田舎者の足元を見てるんでしょ、そうなんでしょ。
べつに海なんか珍しくないし、大量の塩辛い水をうりにして値段を上げてんじゃないですよ!!
そんなだから横浜のカップルはキスしたら「うわ、しょっぱい!」ってなって即別れることになるんですよ、やーいやーい!!!

結局みなとみらいのホテルには手が出せなかったので、少し離れた桜木町駅近くのホテルを予約。
オフ会会場付近に宿を構えるという目的は叶いませんでしたが、遠過ぎることはないので大丈夫でしょう。
なんならこのくらいは歩いたほうが体にいいかもしれません。
最近引き籠りなのに外で肉焼いたりしてちょっと丸くなってきてますからね。
これを機会に痩せたほうが――



最も重視すべき問題、自身の外見を省みた瞬間でした。
前述したように、当時の私は名札制作で引き籠りに磨きがかったうえに、

合間を縫って庭で行う1人七輪焼き肉に大はまり。
会社のストレスを発散するため、己の欲望を満たすため、時間を見つけては肉を食らっていたのです。
いや、しかし、もしかしたらそんなに太っていないのでは?
なんだかんだ言って間隔は空けてたし、魚とか貝も焼いてたし(肉でなければヘルシーという典型的なデブの考え)。
これは改めて体重を測る必要がありそうですね。
ちなみに私の身長は158センチなので、体重は50~52キロくらいでありたいところ。
過去の経験上それ以上になっていれば、元気百倍アンパンマンならぬ、顔面拡大パンパンマン状態です。
さて、如何なものか――

ヴェアアアアアアアッ、PANPAN MAN!!!!!
まずい、肥える力が発動しております。
今の姿をオフ会で見られたらきっと――


万事休す!!!
オフ会以降に更新する記事で「イナゴ」という単語が使えなくなる可能性が出てきました。
い、いや、その程度で済めば軽傷でしょうか。
おそらく最悪のシナリオは――



あああああああああああっ!!!!!
そんな光景を目の当たりにしたら絶対に立ち直れない。
オフ会当日まであと約1ヵ月――やるしかない、ダイエットを!
◆


ヤムチャしました、普段陸亀のような引き籠り生活を送っている私が急激な運動で痩せることは不可能でした。
くわえて現在のボディは大量の肉と油によって仕上がっている状態。
となると、手を出すべきは食事制限。
しかし、これは方法を間違えると体を壊す諸刃の剣。
大した知識もないのに実践し、オフ会に参加出来なくなっては本末転倒。
あぁ、健康的に無理なく痩せたい。
こんな時、ダイエットに詳しいフレンドさんがいれば・・・。

あ、いるー。
すごい身近にいるー。
たしかFCメンバーのアルチさん、ダイエットの知識持ってました。
それでフレンドのリンさんのダイエットを管理し、「アルザップ」と呼ばれているのを聞いたことがあります。


自身のポッチャリ体型をどうにかしたいと思っていたリンさんと、

自分のダイエットの知識が本当に正しいかを確かめたいと思っていたアルチさんが巡り会い、

被験者と実験者の関係になったことで生まれた、修羅式監視型ダイエット方法である。
その内容は「毎食のメニュー報告」、「三食の中で一食をサラダチキンとサラダのみに変更」、「アルチさんの指定した筋トレ(軽いもの)」、「体重の報告」、「チートデイの設定」などなど、わりと本格的。
その成果はと言うと、


-7kg減という大成功。
54kgあったリンさんの体重は47kgになり、ララフェルボディからエレゼンボディに変貌したという。
まさに、

純粋に凄い、これはもうアルザップに入会するしかない。
そうすればスマートなボディが手に入り、オフ会でダンゴムシと呼ばれる未来はもちろん、読者を失うという最悪の結果も回避することが出来る。
しかし、しかし――


私の心の贅肉(ちんけなプライド)がそれを許しませんでした。
エオルゼアのことなら全然いいのですが、リアルの、しかもこんなことで頼るなんて。
それに健康的に痩せれようと、理想の体が手に入ろうと、オフ会前に弱味を握られたくない。
そう、じつはリンさんもアルチさんも今回のオフ会参加者。
もしもアルザップに入会したとなれば、当日ネタにされることは必至。
くわえてアルチさんからは「入会費を払ってください」と請求書を渡されるに違いない。
愕然とする私の横でリンさんも渡されるに違いない。
そうして2人から巻き上げた金で奴はみなとみらいのホテルに宿泊し、夜景を眺めながらシャンパンを開ける――ここまで肥える力で見えました。

オフ会まであと約1ヶ月、他の準備もしつつ私は私のやり方で痩せてやりますよ。
そうして請求書を渡されるのはリンさんだけになるわけです。
リンさんには申し訳ないけど犠牲になってもらう、大の虫を生かすには小の虫を生贄にする的なあれ。
というわけで次回は奥様必見、アルザップに対抗するダイエット方法――

イナザップの内容を紹介しつつ、準備風景をお送り致します。