第39話:オフ会参加録⑨「京都での予定(やらかしもあるよ)」
前回のあらすじ。
出発の準備がすべて整いました。
◆
ついにやってきた出発の日。
天候はそれを祝福するかのように晴れ。
今日も暑くなりそうですが、雨に濡れるよりはマシですね。
では、まだまだ午前中と早いですが、いざ出陣――
徒歩で。
いや、違うんですよ。
当初は東京の時みたく車を使って駅まで行き、電車に乗る予定だったんですよ。
しかしながらあの方法、駐車料金がわりと高いことに気付きまして。
なにか別の方法はないかと考えたところ、「1日数本しか走らない村のバスを利用しよう!」となったため、こうして徒歩で出発した次第です。
決して京都から横浜までの距離を舐めプしてるわけではありません。
◆
ムービースキップのような速度でやって参りました、第一目標地点の京都。
こちらも青空が広がって気持ちのいい天気。
しかし、これは確実に暑くなる。
そんな中をキャリーバッグを引いて移動するのは無謀というもの。
ということで、
駅内のコインロッカーを利用することに。
ここからは重たいキャリーバッグを預け、機動性重視のショルダーバッグに最低限の荷物を入れて動きます。
というのも、前回の最後にも述べましたが、京都でやりたいことがありまして。
それがこちら、
じつは当時、感涙必至のこの作品が上映中でして。
これは見るしかないと思い、午前中に家を出て京都へと至った次第。
しかしながら巷でサイボーグと呼ばれるほどに心が死んでいるイナゴ。
今日までに本編は全て視聴済みですが、1度も泣いておりません。
私的にぐっときたのは5話の王女と王様の恋文回ですが、それでも涙を流すには至らず。
けれども、この外伝は多くの人が劇場で頬を濡らした作品。
あの修羅のアルチさんも一押ししているということで、今回の横浜に合わせて予定を入れました。
ということで、次に目指すのは京都の三条にあるMOVIXという名の映画館。
上映時間はまだまだ先ですが、早め早めの行動を心掛けていきます。
時間さえあれば急なトラブルに見舞われても安心ですからね。
さっそく京都駅の前から出ているバスに乗り、三条へと向かいましょう。
◆
乗り場到着。
さすがは京都、人が多いですね。
地元のバス停と比べると雲泥の差、これはさぞ儲けていることでしょう。
そんな卑しいことを考えていると、バスが来たのでさっそく乗り込みます。
あれ、何かがおかしい。
なんか、私が進むと思っていた方向の逆を行っているような、そんな気がする。
どうやら乗り場を間違えたか、乗るバスを間違えたようですね。
いやまぁ――
わざとなんですけどね?
これ読者の方々に「早め早めの行動は大事!」ということをより学んでもらうために、あえて逆方向のバスに乗ったんですけどね。
いやぁー、これ時間ギリギリで行動してたら映画に間に合ってないなー。
最高の感動作であるヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝を見逃してたなー。
まぁ、私はこういうトラブルがあってもいいように行動してたんでね、見れますけどもね。
皆さんも私を見習って都会の初見殺しにやられないように。
私を見習ってね。
さーて、変なところに降ろされましたけども、いっちょ走って戻りますか。
俗に言う、京都で食べるランチをより美味しく味わうためのウォーミングアップ、みたいな?
そういうのを計算し尽くしたうえでブログを盛り上げるために、あえてこういう状況に身を置く自己犠牲の鏡的な?
うん、もういいでしょう。
私をバカにするのはそこまでだ。
「ぎゃ、逆!?」と小声で漏らし、慌ててバスの「降ります」ボタンを押し、赤っ恥のこきっ恥をかきながら小銭を取り出して、いそいそとバスを降りた私をバカにするのはそこまでだ。
もっとも、急いで戻ることに関しては何も問題はない。
こちとらイナザップ成功者、軽くなった体の性能テストといこうじゃありませんか。
年甲斐もなく本気出しちゃいますよ。
いい、体がとても軽い!
馴染む、実に馴染む、これがライトボディというものか!!
乗り場に戻ってきました。
いやぁ、いい運動になりましたね
バスの関係者っぽい人に聞いたところ、三条行きはA3乗り場ではなくA2乗り場らしいです
◆
バスで移動してやって来ました、三条です。
ここからちょっと歩けばMOVIXという映画館。
まだまだ全力スプリントによる汗は引きませんが、頑張りたいと思います。
着きました。
やはりヴァイオレット・エヴァーガーデン、大々的に宣伝されていますね。
しかし、上映時間はまだまだ先。
こうなったらちょっと休んでから、ゆったりと三条を観光して時間を潰すことにしましょう。
観光と行ってもただ歩くだけなので、思いのほか早く飽きました。
あと暑い。
けれども上映時間はまだ先。
こうなったら早めのランチで時間を潰すことに。
イナザップで最近豪遊してませんでしたからね、思い切って食べたいものを食べますよ。
というわけでやってきたのはこちら、
MOTION DINER。
こちらMOVIXの中にあるハンバーガーショップ。
イナザップでは昼食は自由と決めていましたが、さすがにファーストフードは避けていたため、こういう食べ物は本当に久しぶり。
感じる、胃袋が体い悪いことを承知でジャンキーなものを求めているのを感じる。
さっそく注文して席につくとしましょう。
オーマイガッ、ベリー美味しそう!!!
見てください、この巨大なチーズバーガーと盛り付けられたポテトを。
マックのそれとは一線を画す、これぞ本場アメリカの風格。
ちなみにオレンジジュースは野菜枠ですよ。
ではでは、いただきます――と言いたいところですが、じつは私は好き嫌いが激しい偏食タイプのイナゴ。
欲望のままにハンバーガーを頼みましたが、タマネギ、ピクルス、トマト(単品なら食べれるが、なにかと一緒はNG)が苦手。
これは完食まで苦労しそう。
否、美味し過ぎて一瞬でした。
タマネギ、ピクルス、トマトなんのその。
自分でも驚きましたが、なにも気にせず獣のように食べました。
まさかのイナゴなのにビースト、節制から解放された虫は時として奇跡を起こす。
◆
思いのほか手早く昼食を終えてしまったため、また暇になってしまいました。
こんなことなら上映時間を1つ早いものにしておけばよかった。
されど、今さら変更なんて出来るはずがありません。
こうなっては仕方ない、ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝の前に1本別の映画を挟むことにします。
気分はさながらお菓子を選ぶ子供。
とはいえ、このタイミングの映画選択は難しいところ。
下手なチョイスをすれば、後に控えるヴァイオレット・エヴァーガーデンに影響を及ぼす可能性があります。
そうならないためにも、ジャンルはアニメで統一すべきでしょう。
それでいてしっかり区別出来るように感動系は避ける。
ということで、
こうなりました。
まさかの横浜前に京都で映画三昧。
そんな私は次週、リア充たちに圧倒されることとなります。