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第43話:オフ会参加録⑬「己の中の葛藤」


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 前回のあらすじ。

 ホテルに着いたので、次は中華街です。



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 ホテルを後にして、目指すは中華街。

 かの地での目的は2つ。



1:朝ご飯に北京ダック。

2:中華街メンバーと合流。



 そのためにもまずは桜木町駅へ。

 そこから中華街の最寄り駅まで電車を使って行きます。



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 えーと、今が赤矢印のところですね。

 ていうか、あれ・・・なんか見えにくい?

 こう全体的にぼやけてるっていうか、文字が滲んでるっていうか。



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 ドジちまったようですね。

 京都で1日中装備していた私の大事な相棒が、世界を綺麗に見せてくれる文明の利器が見当たりません。

 そういえば昨晩バスの中で眠る前に、目薬や酔い止めが入っている小袋の中に眼鏡ケースを入れて、ショルダーバッグに仕舞った記憶があります。

 そして先のホテルで荷物整理をした際に、その小袋をショルダーバッグからキャリーバッグに移動させた記憶もあります。



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 もう1度ホテルに戻ってキャリーバッグを返してもらい、小袋から眼鏡を取り出すことは出来ます。

 しかし、せっかく駅まで来たのにまたホテルまで歩き、さらに眼鏡をかけて駅まで歩くことを考えると、足が動きません。

 くわえて、忘れ物を取り来た私を嘲笑う受付の人が容易に想像出来ます。

 だって1度荷物を預けた客が汗を流して戻ってきて、

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 こう言うわけじゃないですか。



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 それを受付の人は快く了承して、キャリーバッグを返してくれるわけですよ。

 でも、



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 こんなふうに疑問が生まれているはずですよね。

 そして改めて荷物をゴソゴソして眼鏡をかけた私が、



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 って言ったら、

 
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 こうなるに決まってるじゃないですか。

 絶対に戻りたくないわけですよ。

「なんでそんな必需品をw」って顔の受付の人を背中で感じながら、ホテルを後にするわけじゃないですか。

 絶対に戻りたくないわけですよ。



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 眼鏡がなくても多少は見えます。

 視力がいい裸眼族の方々は、眼鏡族は眼鏡がないと死ぬと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。

 私なんかは休日、家から出る時とゲームをする時以外は眼鏡をかけずに生きてますからね。

 ゆえに眼鏡がなくても中華街の最寄り駅を見つけるくらいは余裕、秒で見つけてやりますよ。



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 見えにくいうえにゴチャゴチャしてるので探すの嫌になりました。

 なんであんなに複雑なんですか、なんで円になってるところがあるんですか。

 田舎の路線図はとてもシンプルで分かりやすいのに、これだから都会は嫌いなんですよ(前回、横浜はわりとシンプルでよきかな、と言ってたことは棚上げ)。

 それに拍車をかけてこっちは寝不足ですからね、そりゃあタクシー一択。

 桜木町駅から中華街までどのくらい距離があるか知りませんが、タクシー一択。

 大丈夫、眼鏡はないけど金はあります。



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 そんなこんなで移動中なわけですが、都会のタクシー凄くないですか?

 なんか座席にモニターがあって、動画が流れてるんですけど。

 ちょっと文明レベル高過ぎ、思わず写真撮っちゃう。

 よもやこの歳でタクシーに乗っただけで興奮することになろうとは、世界は広いですね。



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 到着しました、中華街!

 この門をくぐれば、そこはもう中華の街。

 ありふれた日本の風景から一変、まるで別世界。





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 あっ、そうでもない。

 なんか、普通に日本のどこかって感じです。

 すしざんまいの看板がいい味出してます。

 とはいえ、空気は中華のそれ。

 漂う匂いは香ばしく、並ぶ店々は中華料理ばかり(すしざんまいあるけど)。



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 ていうか見てくださいこちらのお店、世界チャンピオンの肉まんですよ。

 世界チャンピオンってことはNo.1ってこと。

 早い話が地上最強、絶対に美味しいうえに強い。

 しかしながら、探しているのは肉まんの店じゃない。

 私が求める中華料理はただ1つ、昨晩からこちらのハートを鷲掴みにして離さない北京ダックのみ。

 肉まんに浮気している暇などありません。







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 秒で浮気するクズ。

 北京ダック一筋だった恋心、されど世界チャンピオンという文字が私を狂わせた。

 仕方ない、これは仕方ない。

 モテるリア充がよく言う、「あいつのこと、ほっとけないんだよね」ってやつ。

 あとは肩を掴んで声かけて、お持ち帰りっていうテンプレ。

「可愛い顔して世界チャンピオン? ふっ、おもしれー肉まん」って感じ。



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 いやまぁ、大事の前の小事ってことで。

 せっかく中華街に1番乗りしたんですから、堪能しておかないと。

 そして午後に中華街のオフ会メンバーと合流した際には、「ねぇ、知ってる? あそこの肉まん、世界チャンピオンなんだって」と豆しばみたく紹介して先輩風を吹かせたい次第。

 さておき。



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 北京ダックを探して中華街散策を続行。

 すでに肉まんを2個も食べていますが、元デブポッチャリの胃はこの程度じゃ満足しませんよ。

 そんな折、



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 なんかステキな店を見つけてしまいました。

 外観からして分かると思いますが、こちらは料理店ではありません。

 2階は占い屋、1階は服屋です。

 その中で私の目が釘付けになったのは1階の服屋。



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 朝の中華街の空気、2個の肉まん、珍しい遠出、寝不足のテンションという4コンボが、私の物欲を激しく揺さぶっていました。

 普段なら見向きもしないであろう中華服に、不思議な魅力を感じずにはいられない。

 自然と足が動き、体が店の中へと引きずり込まれる。

 そうして気付いた時には、



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 店内にいました。

 違う、私が求めているもの(北京ダック)はここにはない――そう思いながらも、自分好みの中華服に目を奪われずにはいられない。

 だ、大丈夫、見てるだけ。

 そう、見てるだけですとも。

 そんな決して中華街に来た記念に中華服買おうだなんて、そんな安直な――



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 き、着てみるだけ!

 そう、ちょっと袖を通すだけですとも。

 お試し、あくまでもお試し。



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 やばい、欲しい。

 感じる、この服が私の体にマッチするのを魂で感じる。

 もう今着てる服なんていらない、今日は中華服で過ごしたい。



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 いよいよ己の中の物欲が鎌首をもたげました。

 しかし、



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 それと同時に己の中の理性が身構えます。



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 こうして私の脳内で理性vs物欲の熱きバトルが勃発。

 はたして勝つのは理性か、それとも物欲か!






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 一時の欲に溺れて動いては後悔しますよ。

 中華街で中華服を着るなんて寒い行為、午後に会うオフ会参加者に絶対ディスられます。

 くわえて今着ている服は、オフ会のためにリア充の知り合いに聞いてまで揃えた服ではないですか。

 それを無駄にするのですか?





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 こんな機会もう2度とありまへん。

 それに中華街で中華服を着るのは、ハワイでアロハを着るくらい当たり前の行為。

 午後に会うオフ会参加者にも「TPOが分かる人、えらい!」と褒められること間違いなし。

 リア充の服なんか脱いで、ショルダーバッグに突っ込んでおけし。



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 両者一歩も退かない激戦です。

 このままでは貧弱な私の脳が危ない。

 そんな時でした、



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 場外からの攻撃が理性を襲ったのです。

 もちろん分かっています、これは店員が客に対して言う業務上のおせじ。

 しかし、普段褒められることが一切ない私にとって、その言葉は決め手となってしまいました。



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 もう理性なんか知らない。

 いいじゃん、こういう時くらい欲望のままに動いていいじゃん。

 そうとも、あとで北京ダックだって食べるんです。

 今さら理性の忠告なんて片腹痛いわ。



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 理性が復活しました。

 今日という日に備えてお金は多めに持ってきましたが、さすがにレジへ向かえない。

 いったい何の素材を使ったらそんなに高くなるのか。

 まさか中国4000年の歴史がこの一着に詰まっているのか、謎は深まるばかりです。




 しかしながら次回、続いて出た店員の一言が私に更なる衝撃を与えることとなります。

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