第52話:オフ会参加録㉒「無事には終わらない」

前回のあらすじ。
素朴な疑問をリンマさんに投げ掛けられ、それに答えました。
◆

「どうして今回のオフ会には参加したの?」というリンマさんの質問に、上記のように答えた私。
これは嘘偽りのない事実でした。
もっとも、それほど珍しいことではないと思っています。
「いつか海外に行ってみたい!」とか、「いつか富士山に登ってみたい!」というように、人は「いつか」の夢を抱くもの。
私はそれが「いつかオフ会に参加してみたい!」で、死ぬ前に叶えようと踏み出しただけに過ぎません。
もっと簡単に言えば「いつか」の夢を、「今」に実現させただけです。
結果としてこれは超がつくほどの英断でした。
現在日本はコロナウィルスにより、オフ会なんて御法度な状況。
もし去年オフ会に参加していなかったら、今ごろ悶絶するレベルで後悔していたことでしょう。
まさに虫の知らせとでも言いましょうか、当時の私は死ぬ前に死ぬ気で行動を起こしていたわけです。
◆

オフ会会場を離れた後は光の戦士軍団で横浜の街を歩きました。
その中には集まって帰宅する方もいれば、二次会へ向かう方もいましたが、私は前者の光の戦士。
もっとも、ホテルテラス横浜桜木町を今晩の宿にしていたのは私だけだったので、桜木町駅からはボッチ確定です。
そんな集団行動中のこと、

私はアルチさんに呼び止められます。
はてさて何でしょうか。
言っておきますが、二次会のカラオケには行きませんよ。
なんせ音痴なうえに、眼鏡がなくて画面の文字が見えませんからね。


そういえば日中、工事中の建物をバックに撮影されたものがありましたね。
いや、いいわけないでしょうよ。
エオルゼアのSSとは違うんです、断じて許しませんよ。


今なんて?
あれ、なぜかお礼を言われましたよ。
駄目って言ったのが聞こえなかったのかな。


耳にマテリジャでも詰めてんの?
やめて怖い、駄目って言ってるのにお礼言ってくるの怖い。
もしかしてオフ会でサイン求めたうえに、絵まで描かせたこと恨んでます?
ならそう言ってくださいね、政治家みたく紳士な態度で謝りますからね。
は、早まるんじゃないよ?
若者はすぐ勢いに任せて変なことしますけど、アルチさんはそんなことしませんよね?
まさかね、仮にも光の戦士である英雄がそんなこと――

わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!!
◆

半沢直樹ばりの倍返しを喰らったわけですが、無事桜木町駅に到着。
この時点で一緒にいたメンバーはナーさん、かじゅまるさん、カノンさん、リンさん、リコリスさん。
電車で帰るとのことで駅まで一緒だったのですが、その前にコンビニへ。
しかしながら私はこの時、

じつは電池切れ寸前でした。
深夜バスであまり寝れなかったうえに、日中から活発的に動き、夜もはしゃいだイナゴの体力はもう限界です。

一方でまだまだ元気そうな眼前の5人。
眩しい、輝く若さとパーリーピーポーのオーラが眩しい。
まさに光の戦士達、私はその輝きに惹きつけられた虫も同然。
しかしながらこのイナゴ、そんな状態でもきっちり記憶に残していることがあります。
それは、

ナーさんが好きなお酒は男梅サワーということ。
これには全国二千万人のナーさんファンがスタンディングオベーション。
明日からスーパーの男梅サワーは完売御礼間違いなしです。

その後は駅に向かう一行をお見送りし、ホテルの帰路へと就きました。
眠気限界なうえに疲労困憊でしたが、それが心地よかったのを覚えています。
本当に楽し過ぎて、嬉し過ぎた1日。
子供のように遊び疲れた――記念すべき初オフ会はこうして幕を閉じました。


まさかの幕が閉じないトラブル。
甘かった、桜木町駅からならホテルまで余裕とか思っていた私が甘かった。
まったく見たことのない場所に出たので慌てて道を戻りましたが、その道も間違っていたらしく桜木町駅にも着かない。

とはいえ先の5人は今頃電車の中。
こうなると大阪の時のように警察に道を聞くしかないと思いましたが、

その前に職質される未来しか見えません。
いい歳した大人が夜の横浜を中華服着てふらふらしてるとか、控えめに言って不審者の極み。
そこから持ち物検査でもされようものなら一発アウト。
なんせ鞄の中には猫耳カチューシャとか、やばたに名札とか、お土産のエッチな下着とか入ってますからね。
そんなわけで警察は駄目、己の力だけでホテルに辿り着きます。
さっきまであんなに楽しかったのに、どうしてこうなった。
私はいったいどこで間違えて何と戦っているんだ。


やりました、なんとか桜木町駅まで戻ってきましたよ。
でもなんかナーさん達を見送った場所とは景色が違う。
あれ、これもしかして 逆側なのでは?


まぁいいか!
とりあえずスタート地点に戻ってきたということで。
今度は慎重に看板や建造物に目を配り、道を間違えず帰ります。
きっと初めてホテルを目指した時のような慎重さがあれば行けるはずです。
◆


驚くほどスムーズに帰ってこれました。
さっきまで迷子になって助けを求めようと考えていたのが嘘のよう。
さて、体力は限界ですが、寝る前に今回の遠出の戦利品確認といきましょう。

まずは京都での品々。
このすばとヴァイオレットエヴァーガーデンの来場者プレゼント。
今となっては懐かしい代物ですね。
続いては、

横浜中華街で買っていただいた品々。
全てダイプーさんにお世話になったものとなっております。
自分の物を加えるのならばここに中華服と扇子が加わりますね。
最後はこちら、

オフ会の時にいただいた品々。
エオルゼアグッズ欲張りセット+お菓子。
こんなにもたくさん、ありがとうございました。

それとセクシーランジェリー。
まさかこんなにプレゼントをもらえるとは思っておらず、こちらからお返し出来るものがなくて申し訳なかった次第。
いや、セクシーランジェリーに至っては予測出来るほうがどうかしてますけども。
リアルに超える力を持ってて未来視しないと無理ですよ。
仮に視たところで何をお返しに渡せばいいか分かりませんけどもね!

その後は軽くシャワーを浴びて就寝。
こうして思い出溢れる1日は終了。
記念すべき1回目のオフ会はとても楽しいものでした。
改めて当時会ってくれた光の戦士の方々、そしてオフ会を企画してくれた幹事のモピーさんに感謝を。
本当にありがとうございました!!
次回、長かった横浜編がついに終わりを迎えますが、最後までどうぞお見逃しなく。