オマケ①:引越し


「ご主人さま~、こっちはだいたい片付け終わりました!」

「ありがとうございます、アンバーツヴァイさん」

「あとはご主人さまの身の周りのものだけですね~」

「 うーん、でも初めての引っ越しでどうしたらいいのか分からなくて・・・」


「たとえばこの装備、これはどうなんですかね?」

「あ、それはいらないです」

「い、いらない・・・。そうですか・・・」

「これからは、もっぱらこれです!」


「なんですかこれ・・・」

「狩人の装束です。これからご主人さまは冒険者じゃなく、狩人として生きていくわけですから」

「狩人・・・ですか。そうですか・・・」

「まぁ、狩られる人と書いて狩人なんですけどね・・・」

「私が狩られる側なの!?」

「腕次第ですね~。さぁ、続きやっちゃいましょう!」

「は、はい・・・」


「あ、これはいりますよね! 愛用している弓です!」

「いらないです」

「なんで?! 狩人に相応しい武器じゃないですか!」

「これからはこれを使ってください」


「じ、銃? 機工士じゃないんですけど・・・」

「大丈夫です! これからは狩人だから使えます!」

「そうなんですか、狩人ってクラスはすごいんですね・・・」

「あとこれも忘れずに持って行ってください」


「これは、杖? 私べつに足腰弱ってないですけど・・・」

「あ、これ仕込み杖です」

「暗殺道具じゃないですかやだー!」

「やられる前にやれってことです」

「なにそれこわい!」


「なんか、危ない場所みたいなんで、ポーションいっぱい持って行きますね」

「あ、ポーションはいらないです」

「なんで?!」

「これからはこれで回復してください」


「なに・・・これ? 血?」

「輸血液です。回復する際はこう、体にブスーッてやってください」

「ブスーッ!?」

「はい! ケアルなどの回復魔法も存在しないので、これからはブスーッです!」

「待って、存在しないってなに!? 私の引越し先、エオルゼアのどこかじゃないのですか!?」

「違いますよ? ご主人さまの引越し先はブラッドボーンの世界です」


「オーウ・・・ダイスンスーン・・・」

「楽しんできてくださいねw」

「wをつけるな! wを!!」

「あ、あんな世界に行ったら2度と帰ってこれませんよ! FCの活動とかどうしろっていうんですか!」

「あ、それは大丈夫です。ご主人さまのあとは私が引き継ぎますから」

「ひゅい!?」

「ご主人さまのあとは私が継ぎますって言ったのです。つまりは、私が二代目If Begegnungです」

「そ、そんなの主人である私は認めませんよ!」

「別にいいですよ~。グリダニアから許可もらってますし」

「がんばれー! 負けんなー! 力の限り生きてやれー・・・」
◆
そうして始まった、私のブラッドボーン生活。

狂気と血に穢れた世界で、殺し殺される日々。

それはまさしく、悪夢でした。


近日公開です!
◆

「力の、限り・・・」

「あなたがカヌ・エ・センナ様の誕生日に、歳の数だけモルボルのつるを送るからいけないんですよ!!」

「ぐすっ・・・良かれと思ってぇ・・・」

END
当時のエイプリルフールに書いた記事なので、嘘がふんだんに含まれています! お許しください!
でもブラッドボーンはやってました、面白かったです!
>「あなたがカヌ・エ・センナ様の誕生日に、歳の数だけモルボルのつるを送るからいけないんですよ!!」
それでイフさん
チョコボキャリッジに山積みした「モルボルのつる」を運んでいたのですね。
その件では、双蛇党本部に張り紙が出ていましたよ。
---モブ手配書---
討伐対象 イフ・ベゲーグヌング
討伐体数 1
生息場所 不定
討伐報酬 ギル:100,000
発行公証人 双蛇党党首 カヌ・エ・センナ
誰にも見られていないと思ったのに馬鹿なっ!
ていうか「モブ」ってついてるんですけど! これモンスター扱いされてませんか?
仮にも光の戦士ですよ! エオルゼアを救った英雄ですよ!!