第1話:イシュガルドの前に・・・

前回のあらすじ。
夢見たはじまりは叶うことなく、儚く消えたのでした。
◆
事の発端は蒼天のイシュガルド発売前に遡ります。
当時、うちのFCではマスターへの不信が高まっていました。
リアルな事情を含むので詳細を述べることは出来ませんが、結果としてそうなってしまい、すでにFCを抜けたメンバーもいました。
そして、残ったメンバーはイシュガルドを前に1つの選択を迫られます。
「マスターについていくか」それとも「FCを抜けるか」という選択です。
抜けることを選ぶ人もいました。
保留という人もいました。
その中で当時の私は「マスターについていく」ことを選択します。
人数は減るだろう、信用も失うだろう。
けれど、私をFCに誘ってくれたことが嬉しかった。
「じょびネッツァを超えるFCを作るんだ!」と言った姿が眩しかった。
私は、そんなあなたが大好きだった。

そうして私とマスターはこの場所で、「もう1度やり直そう」と話し合います。
困難なことはお互いに重々承知。
けれど、いつかまた思い出溢れるFCに――と。
しかし――

その翌日にマスターから聞かされたのは、まさかのFF14からの引退宣言でした。
手の平を返すとは、まさにこのこと。
先日の話がまるで嘘のような言い分でした。
私は納得出来ず、問い詰めます。
するとマスターは「ちょっと落ち着いてから話す」と返答し、去っていきました。

それが、私とマスターが交わした最後の言葉でした。
その後いくら待っても、マスターが戻ってくることはなかったのです。
あんなに仲が良かったのに、最後まで信じたのに。
……その結末がこれなのか。
嘘だ! そんなわけがない!!

モグメールは来ていないか? FCフォーラムは? 誰かに何か言伝していないだろうか?
混乱する頭で必死に考えた末、私は「マイディーさんならなにか知っているのでは?」とじょびネッツァのたまり場を目指します。
というのは、私もマスターもサスタシャ支援企画の参加者且つ、マイディーさんの影響を受けてFF14を始めたプレイヤーだったからです。
最後の最後に別れを告げるのは、マイディーさんかもしれない!
「突然すいません、うちのマスター見かけませんでしたか?」
たまり場に着くやそう質問する私。
それに対して、マイディーさんは答えました。
「いいえ、見ていませんよ」――と。
◆
マスターはFCマスターの権限をメンバーの1人に譲渡して消えていました。
そのメンバーが預かったのは権限だけであり、特にこれといったメッセージは預かっていないとのこと。
私は「落ち着いてから話す」と言ったマスターが、何を言おうとしたのか分からないままとなりました。
お互いに別れを告げられたのなら、どれだけ良かっただろう。
納得出来ずとも、「さようなら」と言えたなら――
そうならなかったことが残念で、腹立たしくて、悲しくて。
ただただ「見捨てられた」という現状だけが、重く伸し掛かってきました。
そんな中、残ったメンバーの間で「FCを存続させるか」か「FCを解体するか」を決める会議が行われました。
結果は、メンバーの1人がマスターとなり、存続させることに決定。
しかし、私はFCを抜けることを決めます。
元マスターに、なんだか裏切られた気がして。
そんな人の作ったFCに、当時はいたいと思えなかったのです。
そんな私に二代目FCマスターは、「いつでも戻っておいでね」と優しい言葉をかけてくれたのでした。
ちょっと振りに覗いてみたら更新されていたので
イフさんとララリテさんの掛け合い面白くて好きです
時間を置いて書かれているスタイルと把握しているので、大分気持ちの整理を付けられたのかな
元気出して下さるといいな
イフさんの日々に幸多からん事をと祈っています
名前がないのでどちら様か分かりませんが、コメントありがとうございます。
イフとリテの兼ね合いは「小須田部長の引越し」という昔のコントを参考にさせていただきましたw
お心遣い感謝です。
今はこうして記事に出来ているので、気持ちの整理は出来ていますよ!
そちら様も良いエオルゼアライフを。