第13話:変わらない仲間達と良い防具

EVEにきてからというもの、いろいろな事を体験させてもらいました。

みんなで取り組む飛空挺の作成!

個別部屋ハウジングの楽しさ!

木人を使ったDPSの計測法などなど!
その一方で私は、かつてのFC仲間と会うこともありました。
しかしてその対応は、以前とまったく変わらないものでした。

他愛ないことを話せる。
馬鹿なことを言って笑い合える。
そんな関係が続いていたのです。

あの夜、私は見限られたはず。
相も変わらない接しやすさに、1人密かに驚いたものです。
なぜ、以前のままなのか。
なぜ、そんなに変わらないのか。
これじゃあまるで、

FCにいた頃と同じだ。
みんなと共に歩めていたあの頃と・・・。
そんなことが何度もあり、やがて私は理解します。
てっきり見限られたと思っていたけれど、そんなことはなかったのです。

あの夜の言葉に、嘘はなかったのです。
みんなは変わらず、みんなのままで。
変わったのは、

私だけでした。
◆
EVEに身を置きながら、いろんな人と遊ぶ平穏な日々。
しかし、その心にはかつてのFC仲間の助けになりたいという気持ちが湧いていました。

そんな思いを胸に秘めつつレベリング。
サブクエストを受けたりF.A.T.Eを利用して、順調に強くなっていきます。
その最中、私はとある防具に目を奪われました。

エオルゼアには様々な防具があります。
しかし、そのデザインや種類はある程度ジョブやクラスによって定まっているような気がします。

たとえば黒魔道士や白魔道士はローブ系。

ナイトや戦士は鎧系といった感じです。
別にそれが悪いというわけではありません。
魔道士だからローブ、ナイトや戦士だから鎧というのは、実に理にかなったものであると思います。
しかし、しかしですよ!
それじゃあつまらないって思うこともあるんです!!
「あれだからこう」というのは正しい。
けれど、正しさが人の欲求を満たすとは限らない。
今回見つけた防具は、そんなワガママを叶えてくれるものでした。
しかし、この出会いが私のエオルゼアライフを一変させることになります。