第29話:進め、イナゴヒーラー


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 前回のあらすじ。

 新しいFC、LAに入った私は幻術士になったり、乳やキノコを集めるのでした。



 相変わらず乳とキノコを求める日々。

 しかし、なんの目的もなく乱獲していたわけじゃありません。

 この収穫物はすべてFCのとある目標の糧になっていました。

 その目標というのが――






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 当時のLAでは各自定められた素材を集め、一定数揃うとクラフター担当のプレイヤーが調理品へと加工。

 完成したそれをマーケットに出し、売り上げ金をFCハウス購入のための貯金にしていました。

 つまり私のあの行動は、FC全体で取り組むハウジング用金策の一環だったわけです。

 決していじめられていたわけではありません、本当ですよ?

 なんせハウスのために必要な額は何百万~何千万ギルですからね、私を含めてみんなが頑張っていました。



 そんな金策の一方で私が取り組んでいたのは、言わずもがな幻術士のレベル上げです。

 その方法は有り余っていたリーヴ権を使い、ギルドリーヴをひたすら周回するというもの。

 もちろん1人では心細いので、マイチョコボであるぺルレ13といっしょ。

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 ある程度のレベルになればCFにてダンジョンを周回するほうが効率的ですが、私は駆け出しのうえに装備まで貧相なヒーラー。

 こんな状態でCFすれば他のメンバーに迷惑をかけることは必至。

 知らない人からは「なにこのヒーラー、気持ち悪いうえに使えない」と言われ、フレンドさんからは「なにこのヒーラー、イナゴなうえに使えない」と言われてしまいます。

 つまり、どっちに転んでもアウツ。

 初心者ならまだしも、私はそれなりにエオルゼアで遊んでいるプレイヤーですからね。

 せめて装備のレベルか、ヒーラーの動きを理解してから挑むべきでしょう。

◆ 

 そんなこんなでスローペースですが、幻術士のレベルが20に到達。

 だんだんヒーラーらしく振舞えるようになってきました。

 慣れてくれば新しいロールも楽しく、ケアル使えることに得意気になり、フレンドさんと出会った際にかけたりしてました。

 もちろん意味のない回復ですが、そこはイナゴの気持ちってやつですよ。






 気持ち悪いとか言わないで。

 当時ケアルされた人、あまり気にしないでくださいね。

 なんちゃってヒーラーが浮かれていただけですからね。

 犬が電柱にマーキングするのと同じ感じなので、全然気にしないでくださいね。

 さておき。

 そろそろダンジョンデビューしてもいい頃合いとなった私。

 装備品は相変わらずの間に合わせですが、簡単なダンジョンくらいなら行けるはず。

 いざ、駆け出しヒーラー卒業です。




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 そんなわけで意を決し、CFを使用。

 この時、フレンドさんは1人もお誘いしていません。

 その理由は、知り合いのいないCFで本当の実戦を経験するため。

 フレンド間なら「どんまい~」で済むことが、CFでは許されない可能性があります。

 ならばそのプレッシャーの中でヒーラーを全う出来てこそ、一人前ってもんでしょう!

 いざ、単独出陣です!









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「よろしくお願いします」という挨拶に混じり、「ヒーラーはじめてです! よろしくお願いします!」と挨拶する私。

 こういうところは素直です。

 強がってもしょうがありませんからね、むしろ全体に不慣れであることを伝えておきます。




 そうして始まった、ヒーラーで挑むダンジョン。

 私の回復魔法が遅れたら、パーティが全滅するかもしれない。

 そんなプレッシャーを抱えながら進む道中は、まさにFF14を始めた当初の攻略に近い感覚でした。

「タンクはチョコボ、タンクはチョコボ」

 今までギルドリーヴをマイチョコボとともに攻略していたため、自身にそう言い聞かせながらケアルを唱えます。

 ごめんなさい、あの時のタンクさん。

 私の目には映るあなたは、すごい鎧を着た喋るチョコボでした。

 しかしながら、ギルドリーヴで鍛えた腕は伊達じゃありません。

 回復魔法だけでなく、たまに攻撃魔法。

 タンクだけでなく、他のメンバーの体力にも注目。

 そしてなにより、自分の体力は最優先。

 そう考え、動けるくらいにはなっていました。

 

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 やがてボスを倒し、全滅することなくダンジョンをクリア。

 一見順調そうですが、実は時折焦ることも。

 その場面のSSはありませんが、だいたい以下のような心境に陥りました。
 

「あ、あぁぁっ、ストーンしてる場合じゃなかった! ケアル間に合ってー!」 

「クルセードスタンス! エアロ、クルセー――あ、間違った。エア、いやストーン? なんか分かんなくなってきた」

「あれ、タンクさん全然回復しないけど、なにこれバグ? それともモンスターの――いや、違う、クルセードスタンス入ってる!!」


 たぶん、はじめたばかりのヒーラーあるあるです。

 タンクさんの体力にまだ余裕があるから攻撃魔法しておこうとか、クルセードスタンスの切り替えミスしてしばらく気付かないとか――やらかしましたね。

 でも、それでいいんです。

 ヒーラーはそうやって成長していくもんなんです、たぶん。



 はじめてのヒーラー視点ダンジョンはとても新鮮でした。

 何度も行った場所なのにすごく楽しかったです。

 それにマーケットで装備を整えていないから、防具や武器が出るとすごく嬉しい。

 さらにそこに加わる、ヒーラーとしてパーティをちゃんと守れたという達成感。
 
 これらを同時に経験しては、もうヒーラーでのCFに躊躇はありませんでした。



 それからというもの、私のレベリングはギルドリーヴ周回からCFでダンジョン周回に移行。

 けれど、決して急ぐことはしていません。

 やりたい時にやりたい回数だけ、あくまでもマイペース。

 そうして堅実にヒーラーのレベルをあげていくのでした。

 ただし、

 









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 常に装備はださかった。

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